5月5日開幕でも144試合開催
韓国プロ野球リーグ(KBO)にて16日、同日に2試合を戦う「ダブルヘッダー」が実施された。
世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスの影響を受け、KBOでも開幕が遅延。それでも、リーグは年間144試合制を維持するために、オールスターの中止、プレーオフの縮小、そして、雨天中止試合が発生した場合には「月曜開催およびダブルヘッダー」を実施するなどの特別日程を採用することを決定。
5月15日(金)に予定されていたLGツインズ対キウムヒーローズの試合が雨天中止となったことを受けて、同16日(土)に同一カードのダブルヘッダーが行われた。
韓国でも11年ぶりという変則日程は、14時から第1試合が行われ、30分のインターバルを挟んで、17時09分から第2試合がスタート。ホームのLGが2連勝を飾った。両チームともに負担の大きい先発捕手を入れ替えるなど、采配面でのやりくりが見られたなか、“ダブルヘッダーで連投”という珍しいシーンも。
第1試合の6回途中から登板し打者1人を打ち取っていたオ・ジュウォン投手が、第2試合の8回無死一塁の状況で再登板。1日に2試合登板という慣れない役割を任された左腕は、バントを試みた打者1人を打ち取った直後にボークを犯してピンチ拡大。ここで降板となり、2試合あわせて計0回2/3を無失点、打者2人に対して7球という投球数でこの日の役割を終えている。
日本のプロ野球でも、長い歴史を遡れば中日の権藤博が完投した直後に救援登板していたという伝説的な時代もあったが、1998年を最後にダブルヘッダーは実施されていない。
開幕延期が続いているNPBは、6月中の今季開幕を目指すとしているが、いまだ見通しは不透明な状況だ。今後の展開次第では日本球界に「1日2登板」が再来する可能性があるが、果たしてどのようなシーズン進行の形になるのか。今後の決断に注目が集まる。