指揮官は健康第一を強調
分散型の自主練習という形をとってきた西武は18日、監督・コーチ・選手・スタッフによる、前半組・後半組の2組に分けた分離練習を同日からスタート。練習後には、辻発彦監督がウェブ会議サービス『ZOOM』を使用したオンライン取材に応じ、現在の心境などを口にした。
辻監督は「全ての選手がユニフォームを着て、いよいよ第一歩を踏み出したんだなと」「選手たちも、みんなで同じメニューをこなして、今までは機械相手に練習でしたけど、今日は打撃投手の球を打って、“始まったな”という気持ちになっていると思う」と一歩前進した現状を感慨深げに振り返った一方で、「これからが本当に大変」と気を引き締めた。
本拠を置く埼玉県は緊急事態宣言下にあるが、自主練習から分離練習へと1つのステップを踏んだ理由については「6月後半の開幕の場合、準備でき次第、練習試合等を開始しないと間に合わない、試合ができる状態までもっていかないといけない」と説明しつつ、「野球をやるやらないの前に、健康な体で毎日顔を合わせられるというところが重要」であることを強調した。
選手たちに関しては「人が投げた球を打てて、広い場所でバッティングができるので楽しくやっているように見えた。投手陣もしっかり投げられていて嬉しい」と語り、5月の最終週にシートバッティングなどを行いつつ、紅白戦をやりたいとの意向も示した。
また、これまでとは異なる形式になるシーズンに向けては「初めての経験ですし、どうなるかわからないですが、決められた試合数の中で、シーズンが終わった時に1位にいられるよう、それに向かって頑張るしかない」と決意を新たにしていた。