「悲しい日」
日本高等学校野球連盟は20日、今夏に開催予定だった『第102回 全国高等学校野球選手権大会』の中止を決断した。
世界中を混乱に陥れている「新型コロナウイルス」の問題により、春のセンバツに続いて球児たちの夢の舞台がまたしても奪われた。
高野連の八田英二会長は「球児の皆さんに、苦渋の決断をお知らせするという悲しい日になってしまいました」とはじめ、「春の選抜大会に続いて、夏の選手権大会の中止を伝えなければならないことは、まさしく断腸の思いです」と説明。
その“苦渋の決断”に至った理由としては、「高校野球を教育の一環としている限り、学生たちの安全の確保は最優先の課題。新型コロナウイルスによって、これが担保されているという情勢にはない」と、やはり健康面について触れつつ、「現状、練習活動にも地域差があり、全国の部員がベストコンディションで、かつフェアな状況で試合に臨めるとは言い難い」ということも付け加えた。
球児たちの“最大の目標”が失われることについては、「特に3年生の部員にとっては、これまでの“集大成”の場がなくなってしまうことになる」と、悲痛な想いを吐露。
最後は「モチベーションをなくし、心が折れる想いかもしれませんが、皆さんが『大会出場を目指した球児』であるという栄冠は永遠に輝いています。これまで培ってきた自信と誇りを胸に、新たな第一歩を踏み出してください」と、全国の球児たちへエールを送った。