「本当の苦しさは、当事者にしか分からないですから」
日本高等学校野球連盟は20日、今夏に開催予定だった『第102回 全国高等学校野球選手権大会』の中止を決断。この一報を受けて、西武の選手たちもコメントを発表している。
1998年、甲子園で伝説を打ち立てた松坂大輔は、「もし、自分がその立場に身を置いた事を考えると選手の皆さんに掛ける言葉は正直、見当たりません。本当の苦しさは当事者にしか分からないですから」と悲痛なコメント。
つづけて、「仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意してもらいたいです」と、“集大成”の場の考案に期待を寄せつつ、高校3年生の支援についてのアイディアも発信している。
コメント
▼ 今井達也
僕自身、甲子園に出たことによって
人生が大きく変わりました。
高校球児の皆さんは今、
気持ちを切り替えるのが難しと思います。
「やりたいこと」「今やるべきこと」を探して
それを達成するために挑戦をしてほしいです。
僕は野球に教えてもらったことが多いです。
皆さんにはぜひこの先も野球を続けてほしいと思いますし、
大きな目標を作ってチャレンジしてほしいです。
▼ 髙橋光成
中止になったことで、
特に甲子園を目指していた高校3年生の皆さんは、
辛い思いをされていると思います。
高校生活で野球に一区切りをつけようとしていた方、
この先も野球を続けようと思っている方、
皆さんそれぞれが気持ちを切り替えて
前を向いてくれたらと思います。
高校球児の皆さんが
これから新たな場所で輝けるように、
僕も一生懸命応援します。
▼ 松坂大輔
正直、開幕の3ヶ月前の決定は
早すぎるという思いはありますが、
中止という重い決断をされた日本高野連、
主催者の方々は、
議論を尽くされた上での決定だと思います。
決断をもっと遅らせることも
出来たのかもしれませんが、
「夏の甲子園」と
代表校決定の「地方大会」はセットでしょうし、
学校自体が再開されていない現状では
仕方がない事だと思います。
センバツに続き、
夏の甲子園の開催が無くなった事。
もし、自分がその立場に身を置いた事を考えると
選手の皆さんに掛ける言葉は正直、見当たりません。
本当の苦しさは当事者にしか分からないですから。
事実をどう受け止め、
次に向かうかという問いに答えも見つかりません。
甲子園というものは、それだけ大きな存在です。
ただ、選手の心に寄り添い、
アイデアを出し、実行することは大人に出来ます。
「出来ない」ことを決めるだけではなく、
「出来ることは何か…」を考える。
従来の形の地方大会でなくとも、
仲間と積み上げた日々を
証明する舞台を用意してもらいたいです。
今、ラグビー界では高校3年生の選手支援へ、
プレー動画をSNSで拡散する
「#ラグビーを止めるな2020」のプロジェクトが
話題を呼んでいると聞きます。
選手個々や、学校が独自で発信することが
ルール上難しいのであれば、
例えば各都道府県の高野連が許可した上で
各学校から送られた動画をのせる。
投手ならブルペン投球、
野手なら打撃練習、
紅白戦の様子でもいいと思います。
球場を使えず、移動のリスクがあるならば、
学校のグラウンドでの取り組みを
「インターネット上のグラウンド」で
紹介することは出来ないでしょうか。
地方大会を見ることも出来ない
プロ、大学、社会人の関係者も
目にすることが出来るかもしれません。
これは一つのアイデアであり、
本当にちっぽけなことです。
願わくば、新型コロナウイルスの感染が終息し、
選手たちが1試合でも多くプレー出来ることを祈るだけです。
▼ 山川穂高
高校球児の皆さんの
晴れの舞台が開催されないこと、
とても残念に思います。
でも忘れないでほしいのは、
ここまでやってきた努力や
練習量、仲間と過ごした時間です。
そして、その成果として、
きっと打球が遠くに飛ぶようになったり、
速い球を投げられるようになったんじゃないかな?
この高校時代で成長できたところを、
これからもっともっと伸ばして夢を広げてほしいと思います。
きっと、高校球児の皆さんは
「甲子園を目指すために必要な努力」
を達成していると思います。
甲子園が開催されないことは
決まってしまいましたが、
自信を持って、
これからの人生に大きく生かしてほしいと思います。
僕も皆さんのことを応援しています。
▼ 森友哉
残念です。
春が中止になって夏に向けて頑張ろう、
といった矢先に、夏も中止となり
モチベーションがなくなってしまうでしょうし、
かける言葉が見つからないですね。
その先を目指している選手については、
甲子園だけがゴールではないと思うので、
今すぐ切り替えるのは難しいと思いますが、
徐々にその先の野球人生を考えて
頑張って欲しいと思います。
僕は甲子園で優勝することだけを考えて
チーム全体でやってきましたし、
キツイ練習もたくさんありましたが、
そのために頑張ってこれたので、
甲子園出場が決まったときの喜びは大きかったですし、
僕たちはそこで優勝できたからこそ、
今の自分があると思っています。
特に高校3年生の皆さんには、
この先野球をする、しないは関係なく、
次の舞台に進んでいくための
準備をしてもらえればと思います。
▼ 金子侑司
夏の甲子園が中止と聞いて、
僕も寂しいですね…。
僕自身、甲子園を目指してやっていましたし、
今でも憧れの舞台です。
でも、その舞台を目指して来た球児の皆さんが
今日までに得られたものも大きいと思います。
きっと素晴らしい技術だったり、
強いメンタルが身についているはずです。
大学でもプロでも
何か「一芸」があれば、
それはとても大きな武器です。
皆さんにはそれをかけがえのない「財産」だと思って、
新たなる目標に向かって走ってほしいですね!