開幕へ向け高まる気持ち
DeNAの梶谷隆幸選手が21日、横浜スタジアムでの全体練習後にウェブ会議サービス「ZOOM」を使用した取材に応じた。
ベイスターズは19日から全体練習が再開。ウォーミングアップやキャッチボールから始まり、選手たちは投内連携や守備練習、打撃練習などで汗を流した。
梶谷は「寂しい状態で練習(自主練習)していたのが、こういう状態(全体練習)になってきて、開幕日も一応決まりつつあるので、気持ちもどんどん高ぶってきている」と喜び、「武藤がとんでもないくらい痩せていた」と笑顔を見せ、チームメイトとの再会を喜んでいた。
大きな問題がなければ約1カ月後には開幕となるが、「立場上打たないと試合には出られないと思う。これから練習試合や紅白戦が始まってくれば、結果を出してアピールしていくしかない。打つことがレギュラーに近づく方法かなと思っています」と、打撃面での貢献を誓う。
今年は「継続」を強調
例年は「色々とバッティングを変えていた」という梶谷だが、今年は「1月から“これで行く”と決めて、自主トレからキャンプ、オープン戦とやり続けた。今年は貫いていくというマインド」と語り、長い自主練習期間中も「変えない」ことを徹底したという。
これまでは「変える度に最初はいいけど徐々におかしくなって、バッティングフォームを見失ってきた。かなりそういう場面があった」といい、「確信はないけど、これが今のベストだという選択をし続けている」と意気込んだ。もうひとつ、オフの期間に学んだ呼吸法も「準備の段階やストレッチの中などで続けている」そうだ。実際に「身体の動かし方や可動域など、実感している」という。
オープン戦では3割を超える打率で、ラミレス監督からも「我々が知っている“凄い梶谷”が帰ってきた」と絶賛されるなど好調だった梶谷。その状態のまま開幕を迎えることはできなかったが、「誤差は多少ありますけど、オープン戦の時と変わらず状態は保てている」と、自身の現状に自信を見せた。
DeNAの黎明期を筒香嘉智と共に引っ張ってきた背番号3は、ブレない姿勢でレギュラーの座を狙っていく。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)