福田秀平、荻野貴司、マーティン、角中勝也、清田育宏、岡大海…。熾烈な外野手争いのなかで、ロッテのドラフト3位ルーキー・高部瑛斗がどこまでレギュラー争いに食い込めるか注目だ。
新人合同自主トレから見ていると、とても練習熱心な選手だ。ある日の新人合同自主トレでは、全体練習が終わった後、室内練習場で一人黙々と1時間以上マシンを相手に打ち込む姿があった。打ち込みが終わったあとも、鏡の前で素振りを行っていた。
春季キャンプは一軍スタートを切り、今季初の対外試合となった2月8日に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合に、『2番・ライト』で先発出場した高部は初回の第1打席、レフト前ヒットで出塁すると、続く3番・香月一也の初球に盗塁成功。香月の浅いライト前ヒットで二塁から一気に生還した。続く第2打席では右中間を破る走者一層の適時三塁打。三塁に陥れるまでのスピードの速さに驚いた。ちなみに、高部は「長距離走は苦手で、短距離走の方が得意です。50m走のタイムは5秒8です」と話すスピードの持ち主だ。
対外試合初戦で鮮烈なデビューとなったが、「打った瞬間にボキっとなった」と、同試合中に右手有鈎骨を骨折し離脱。同じ大卒ルーキーの同2位・佐藤都志也、同5位・福田光輝が一軍の練習試合、オープン戦に出場するなか、高部は復帰へ向けてリハビリに励んだ。3月12日の楽天との春季教育リーグでは、試合出場はなかったが、試合前のウォーミングアップに参加し、試合が始まってからもベンチ裏でショートダッシュを繰り返していた。
3月15日の日本ハムとの二軍練習試合では、3-0の6回無死一塁の場面で、一塁走者・細谷の代走で出場。山口の2ストライク2ボールのカウントから二盗を決めた。その後は、代走での出場が多かったが、3月20日の楽天との二軍練習試合で、『2番・センター』で故障後初スタメン。21日の楽天との二軍練習試合で復帰後初安打を放つと、27日の西武との二軍練習試合で逆転の2点適時二塁打を放った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月20日に予定されていたプロ野球の開幕は無期延期となっている。二軍の練習試合でも打席に立っており、今後のアピール次第では、新入団会見のときに掲げた開幕スタメンも見えてくる。
春季キャンプのときに高部は、外野のレギュラー争いについて「素晴らしい選手ばかりで、とても厳しい戦いだと思うんですけど、そのぶん自分が吸収できるものも大きいと思います。そこはプラスに捉えて、その人たちに負けないように吸収しながらやっていきたいと思います」と意気込んでいた。
熾烈な外野手争いの競争を勝ち抜くには、楽天モンキーズ戦で見せたような活躍を継続してみせることがカギとなってくる。
文=岩下雄太
新人合同自主トレから見ていると、とても練習熱心な選手だ。ある日の新人合同自主トレでは、全体練習が終わった後、室内練習場で一人黙々と1時間以上マシンを相手に打ち込む姿があった。打ち込みが終わったあとも、鏡の前で素振りを行っていた。
春季キャンプは一軍スタートを切り、今季初の対外試合となった2月8日に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合に、『2番・ライト』で先発出場した高部は初回の第1打席、レフト前ヒットで出塁すると、続く3番・香月一也の初球に盗塁成功。香月の浅いライト前ヒットで二塁から一気に生還した。続く第2打席では右中間を破る走者一層の適時三塁打。三塁に陥れるまでのスピードの速さに驚いた。ちなみに、高部は「長距離走は苦手で、短距離走の方が得意です。50m走のタイムは5秒8です」と話すスピードの持ち主だ。
対外試合初戦で鮮烈なデビューとなったが、「打った瞬間にボキっとなった」と、同試合中に右手有鈎骨を骨折し離脱。同じ大卒ルーキーの同2位・佐藤都志也、同5位・福田光輝が一軍の練習試合、オープン戦に出場するなか、高部は復帰へ向けてリハビリに励んだ。3月12日の楽天との春季教育リーグでは、試合出場はなかったが、試合前のウォーミングアップに参加し、試合が始まってからもベンチ裏でショートダッシュを繰り返していた。
3月15日の日本ハムとの二軍練習試合では、3-0の6回無死一塁の場面で、一塁走者・細谷の代走で出場。山口の2ストライク2ボールのカウントから二盗を決めた。その後は、代走での出場が多かったが、3月20日の楽天との二軍練習試合で、『2番・センター』で故障後初スタメン。21日の楽天との二軍練習試合で復帰後初安打を放つと、27日の西武との二軍練習試合で逆転の2点適時二塁打を放った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月20日に予定されていたプロ野球の開幕は無期延期となっている。二軍の練習試合でも打席に立っており、今後のアピール次第では、新入団会見のときに掲げた開幕スタメンも見えてくる。
春季キャンプのときに高部は、外野のレギュラー争いについて「素晴らしい選手ばかりで、とても厳しい戦いだと思うんですけど、そのぶん自分が吸収できるものも大きいと思います。そこはプラスに捉えて、その人たちに負けないように吸収しながらやっていきたいと思います」と意気込んでいた。
熾烈な外野手争いの競争を勝ち抜くには、楽天モンキーズ戦で見せたような活躍を継続してみせることがカギとなってくる。
文=岩下雄太