内川式ゾーンの形とは!?
ソフトバンンクの内川聖一選手とサッカーJリーグの浦和レッズに所属する槙野智章選手がGW中に「ベースボールキング」と「サッカーキング」のYouTubeチャンネルで共演。両者と親交があり、彼らに「走り」を指導するプロスプリントコーチの秋本真吾氏がMCを務めたこともあって、対談は大いに盛り上がった。
ユーザーからの疑問や質問に答えるコーナーでは、クロストークを交えながら、トッププロならではの視点で質問に答えていった。その中で話題のひとつに挙がったのが、トップアスリートの口から発せられることの多い『ゾーン』について。
ゾーンには「入ろうと思って入れるものじゃないと思っている」と語る内川が「今までで一番やばいなと思った」という“ゾーン”とは――。
そのときの感覚について内川は「ピッチャーがここでこの球種を投げてくるから、このポイントにどうバットを出したらいいかがわかった。その通りくるから、そこにバットを出したら飛んでいったみたいな。ボールがスローモーションできて、目の前でボールが大きくなる感じ」と説明。当然気になるのは、どのようなときにゾーンに入るものなのかということだ。
2年連続最多奪三振の好投手相手に
面白いのは「日にちは違うけれど、同じピッチャー」だったということ。その相手というのが、2008年から2シーズンにわたって広島で活躍したコルビー・ルイス。2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得し、防御率も2年連続で二桁勝利&防御率2点台と抜群の安定感を誇った好投手だ。内川も「けっこういいピッチャーだった」と力を認める右腕と対峙した際に、ゾーンに入ることが多かったという。
なぜそうなのかについては「わからない」という。内川は「内的要因もあれば、外的要因もあって、自分の中の感覚とか、全部が一気に合わさったときに起こるものじゃないか」と語り、「自分でそれがどういう感じだったのかわかろうとするけどわからない」と続けると、同じくサッカー界のトッププロである槙野も大きく頷いた。
内川と言えば短期決戦に強いイメージもあるが、「負けたら終わりだから、その場の中に入り込めるってことはあるとは思うけど、でもそれがあるから出やすいかと言われると、そうでもない」というのだから、難しい。
そこから話は、様々な方向に発展。競技の垣根を越えた話題から、プロ野球界やサッカー界の新たなルールに関する話や、それぞれが知り合ったキッカケや結婚式でのエピソードなど、普段はあまり語られないトップアスリートの思考やプライベートな部分についても余すところなく語ってくれた。対談の模様はベースボールキングとサッカーキングの公式YouTubeチャンネルで公開中。面識のある3人だからこその軽妙なやり取りにも注目だ。