先発した両左腕が好投
オリックスは25日、本拠地・京セラドーム大阪で紅白戦を実施。この日は6イニング制ではあったが、久々の実戦練習を行った。
先発は白組が田嶋大樹、紅組は山﨑福也という両左腕。ともにドラフト1位での入団ながら、ケガなどもあってなかなか一軍の戦力として定着ができず。今季こそはブレイクを、とファンからの期待も大きい。
田嶋はスピード表示こそ140キロ前後も、見た目以上の力を感じさせる速球をテンポ良く投げ込み、武器であるスライダーも織り交ぜながら2イニングを3奪三振、無失点の好投。まずは状態の良さをアピールする。
一方の山﨑も、主力が並ぶ紅組打線を相手に臆することなく勝負を挑み、3番・吉田正尚と4番のアダム・ジョーンズから三振を奪取。ブレーキの効いたチェンジアップを有効に使い、3回・打者9人を3奪三振で無失点に封じる好投。こちらも見守った首脳陣にインパクトを残した。
打者では紅組の若手がアピール!
両投手の奮闘により、前半3回はスコアレスのまま進んだ試合。均衡を破ったのは、プロ2年目の“大型捕手”だった。
4回表、紅組は一死からドラフト5位ルーキーの勝俣翔貴がセンターオーバーの見事な二塁打を放ってチャンスを作ると、二死二塁から頓宮裕真がレフトに弾き返す適時打。今季から学生時代の定位置だった捕手に専念する男が、マスクを被りながら持ち味の打撃で結果を残した。
一方、白組ではオープン戦で好調だった福田周平・中川圭太が2打席凡退。吉田正尚も2打席連続で三振に倒れ、ジョーンズも三振と中飛で2の0。
期待された主力組に快音は響かなかったが、新助っ人のアデルリン・ロドリゲスは2打席目に鋭くレフト線を破る二塁打をマーク。当初は故障のため開幕には間に合わないと見られていたが、どうやら開幕延期がプラスに働きそうだ。
結局、試合は紅組が4回に挙げた1点を守り抜き、1-0で勝利。27日まで予定されている“3連戦”の初戦は、将来がたのしみな若手組が取った。
オリックス・紅白戦
【5月25日・京セラドーム大阪】紅|000 100|1
白|000 000|0
▼ 先攻:紅組
1番(中)佐野
2番(右)西浦
3番(二)太田
4番(三)勝俣
5番(遊)紅林
6番(捕)頓宮
7番(指)伏見
8番(左)杉本
9番(一)白崎
・投手
(先)山崎福
(2)齋藤
(3)左澤
(4)吉田凌
▼ 後攻:白組
1番(二)福田
2番(三)中川
3番(左)吉田正
4番(指)ジョーンズ
5番(指)ロドリゲス
6番(一)T-岡田
7番(中)松井佑
8番(捕)若月
9番(遊)大城
10番(右)西村
・投手
(先)田嶋
(2)K-鈴木
(3)神戸
(4)金田