期待の高卒左腕は制球乱れる
ソフトバンクは25日、本拠地・ペイペイドームで紅白戦を実施。5イニング制で久々の実戦練習を行った。
白組の先発は、“新たな育成の星”として注目されている尾形崇斗投手(21)。先頭の周東佑京選手相手にストレートで追い込むと、最後は変化球で空振りの三振に。続く川島慶三選手も三ゴロに打ち取る上々の立ち上がりだったが、定位置確保を目指す上林誠知選手にヒットと好走塁で二塁を陥れられると、続く長谷川勇也選手にも二塁打を打たれて1点を失った。
しかし、後続をしっかり押さえると、続く2回はインハイの直球で西田哲朗選手を、続く栗原陵矢選手は変化球と力強い直球の緩急で翻弄し、2者連続の空振り三振と持ち味を発揮。結局、最後は三森大貴選手を右飛に仕留め、2回1失点3奪三振という上々のピッチングを披露した。
一方、紅組の先発は“守護神”森唯斗投手が務め、主力組の打者相手にひとり1球のわずか3球でスリーアウトを奪って見せた。ところが紅組の2番手としてマウンドに上がった期待の高卒左腕・古谷優人投手(21)の制球か定まらず、5四球、2安打、好走塁も絡められ、2回に5失点。3回もマウンドに上がったが、四球と暴投で得点圏に走者を背負って適時打を許してしまった。
この日は、尾形や古谷以外にも、板東湧梧投手(25)や泉圭輔投手(23)、津森宥紀投手(22)といった期待の若手投手が登板。それぞれ安定した投球内容を披露し、任されたイニングを無失点で終えた。古谷以外の投手はまずまずのピッチング内容だったが、ここから開幕に向けて熾烈なアピール合戦が繰り広げられることは必至。12球団屈指の選手層を誇る投手陣に、期待の若鷹がどれだけ食い込んでいくのか、楽しみだ。
ソフトバンク・紅白戦
【5月25日・ペイペイドーム】
紅|100 00|1
白|051 00|6
▼ 先攻:紅組
1番(中)周東佑京
2番(二)川島慶三
3番(右)上林誠知
4番(左)長谷川勇也
5番(一)明石健志
6番(遊)西田哲朗
7番(捕)栗原陵矢
8番(指)三森大貴
9番(三)リチャード
10番(指)髙谷裕亮
・投手
(先)森 唯斗(1回)
(2)古谷優人(2回)
(3)板東湧梧(2回)
▼ 後攻:白組
1番(二)牧原大成
2番(遊)今宮健太
3番(中)柳田悠岐
4番(左)バレンティン
5番(三)松田宣浩
6番(一)内川聖一
7番(捕)甲斐拓也
8番(右)柳町 達
9番(指)九鬼隆平
・投手
(先)尾形崇斗(2回)
(2)泉 圭輔(2回)
(3)津森宥紀(1回)