先発ローテをめぐる熾烈な争い
オリックスは27日、京セラドーム大阪にて紅白戦を実施。先発ローテーション入りを目指す右腕が続々と登板するなか、紅組の先発・本田仁海が3回を投げて、被安打2、与四球1、奪三振3で無失点の好投を見せた。
右肘の疲労骨折を乗り越え昨季途中に支配下復帰した3年目右腕は、持ち味の快速球を存分にアピール。初回に一死からアデルリン・ロドリゲスに三塁線を破る二塁打を許すも、続く吉田正尚に対しては内角いっぱいを突く148キロで見逃し三振。4番のアダム・ジョーンズには、この日の最速となる152キロをマークし、ボールカウント2-2から121キロのカーブで空振り三振に仕留めた。
2回は先頭の中川圭太に速球を右前へ巧打され、3回は先頭の後藤駿太に四球を与えるなど、結果的には毎回走者を背負う展開になったが、いずれも後続は許さずゼロ行進。一軍デビューのその先にあるローテ入りも見据え、首脳陣の前で存在感を示した。
その他の紅組投手陣では、7回から登板したドラ1左腕・宮城大弥が2回無失点の“対プロ”デビューを飾り、9回に登板した小林慶祐も無失点投球を披露。対する白組では、春先に先発としてテスト登板していたドラ3ルーキー・村西良太が1回2奪三振を含む三者凡退の快投。8回から登板した榊原翼が2回2奪三振の無失点ピッチングで締めた。
一方で、春に先発ローテの有力候補として見られていた荒西祐大は、白組の先発としてマウンドに上がるも2回4安打2四球の内容で2失点。漆原大晟は育成ルーキー・大下誠一郎に一発を浴びて2回3失点など、先発ローテーションの座を狙う投手で明暗が分かれる格好に。
まだまだ実戦形式での練習が始まった段階だが、6月2日から始まる他球団との練習試合は全12試合と、今季は開幕までの調整の場が限られている。山岡泰輔、山本由伸のダブルエースを軸に、今季も例年通り先発投手6人でローテーションを回すということになれば、残るローテ枠は4つ。25日の紅白戦で好投した山﨑福也と田嶋大樹の左腕コンビも含め、開幕まで熾烈な争いが繰り広げられることになりそうだ。
▼ スコア
紅|203 000 100|6
白|000 421 000|7
▼ 継投
紅:本田(3回)⇒富山(3回)⇒宮城(2回)⇒小林(1回)
白:荒西(2回)⇒漆原(2回)⇒村西(1回)⇒鈴木優(2回)⇒榊原(2回)
▼ 紅組スタメン
(中)西浦
(指)白崎
(遊)紅林
(一)伏見
(捕)頓宮
(三)大下
(左)根本
(右)佐藤優
(二)岡﨑
先発P.本田
▼ 白組スタメン
(二)大城
(指)ロドリゲス
(左)吉田正
(指)ジョーンズ (右)西村 ※守備要員
(一)中川
(三)勝俣
(捕)若月
(遊)太田
(中)後藤
先発P.荒西