「6.19」に照準ばっちり
巨人の菅野智之投手(30)は2日、本拠地・東京ドームで行われている西武との練習試合に先発登板。4回を投げて47球、被安打2でソロ本塁打を1本許したものの、無四球の5奪三振で1失点。開幕に向けて仕上がりの良さをアピールした。
シーズンを通してコンディション不良に悩んだ2019年を経て、今季は完全復活を期すシーズン。新フォームも試しながら、オープン戦では4試合の登板で防御率1.59と好投。自粛期間中も状態の良さが度々聞こえてきていたが、久々の対外試合でどんな姿を見せてくれるのか、この日のマウンドには大きな注目が集まっていた。
昨季のパ・リーグ王者に対し、立ち上がりはわずか10球で三者凡退。首位打者・森友哉に対しては内角の151キロで手を出させることなく三振に斬るなど、初回からエンジン全開。
2回も主砲の山川穂高をフォークボールで三振に斬り、つづく外崎修汰はバットを粉砕する投ゴロ。2イニングを計18球で完ぺきに封じ込めた。
迎えた3回、一死走者なしから新助っ人のコーリー・スパンジェンバーグには150キロ速球を捕らえられ、ライトスタンド上段に運ばれる一発を許したものの、後続は連続三振に斬って引きずらない。
4回も二死から山川穂高にはレフトフェンス直撃の安打を許したが、外崎を空振り三振に斬って無失点。4イニングを47球でまとめ、ソロによる1失点でしのぐ好投を披露した。
この日は4回47球、被安打2のうち本塁打が1本、与四死は0、毎回の5奪三振で無失点という内容。速球は150キロ前後で安定し、フォークやスライダーも意のままに操る姿は、まさに“いつもの菅野”といったところ。
開幕まであと2週間とちょっと…。完全復活を期すシーズンに向けて、まずは良い一歩目を踏み出した。