新外国人ピチャーが躍動
ベイスターズの新加入外国人、マイケル・ピープルズ投手が3日の楽天戦に2番手として登板して好投。先発ローテーション入りに名乗りを上げた。
4回からマウンドに上がったピープルズは一死後、楽天の太田光にナックルカーブを三塁線に運ばれて二塁打を放たれると、バッテリーエラーで一死三塁となり、茂木栄五郎に犠牲フライを許して1点を失った。
しかし、5回以降は走者を許しながらも要所を締め、予定の3回を50球、被安打2、与四球1、1失点という内容で降板。196センチの長身から投げ下ろす最速152キロの速球と、140キロ後半のカット、ツーシーム、120~130キロ台のナックルカーブやチェンジアップを交えて試合を作った。
本人も試合後「身体が仕上がってきた。3月下旬が80%くらいだとしたら、今は95%くらいまで上がってきている」と手ごたえを口にし、「あとはいかにイニングを延ばしていけるか」と、ペナントレースを見据えた。
指揮官も合格点
DeNAのラミレス監督も「スピードも出ていたし、テンポもコンビネーションも良かった。(来日してからの)ベストゲーム。ツーシームは右打者の内角高めに有効に使えていた。3回を50球なら、5回を投げても1、2失点で抑えられただろう」と高評価。ローテーション入りについても、「もちろんの争いの中にいる。候補が8~9人いるが、また機会を与えたい」と、次回登板に期待を寄せた。
新型コロナウイルスの影響で外国人枠を拡げる案も浮上しており、ピープルズにとっては追い風が吹いている。きょう先発した上茶谷大河投手は3回6失点と炎上し、ルーキー左腕・坂本祐哉は先日の紅白戦で結果を残せなかっただけに、開幕ローテーションを巡る争いがますます混沌としてきている。
取材・文=萩原孝弘