2試合連続弾!
ロッテの藤岡裕大が3日、日本ハムとの練習試合で2試合連続となる2ランを放った。
3-4で迎えた7回一死二塁の第3打席、日本ハムの吉田輝星が1ボール1ストライクから投じた140キロのストレートを振り抜くと、打球はライトスタンドに飛び込む2ランとなった。
この本塁打に藤岡は「自分のスイングをすることが出来ましたし、タイミングも取れているのでこのまま続けていきたいです」と振り返った。
藤岡はこの日1安打だったが、第1打席も右飛に倒れるも力強い当たりだった。
強く振る、タイミング
藤岡は6月2日から再び始まった練習試合2試合に出場し、打率.500(6-3)、2本塁打、6打点の成績を残す。2、3月に行われた練習試合、オープン戦も23試合に出場して、打率.327(55-18)、6打点をマークしており、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、約2カ月実戦から離れていたが好調を維持している。
藤岡を取材していると、“強く振る”、“タイミング”、この2つを口にすることが多い。
「一番今は強く振ることをオフシーズンにやってきました。打席の中で強く振れる形を作れるようにやっていきたいなと思います」(19年1月24日取材)。
「(フリー打撃で大きい当たりが増えていることについて質問し)むやみに思い切り振るんじゃなくて、しっかりタイミングを取って強く振れればいいかなと思います」(19年5月17日取材)
「(強いスイングとタイミングを取るために意識していることはという質問に)それはないですけど、タイミングをしっかりとらないと強く振れないですね」(19年6月17日取材)
「(秋季練習の打撃練習でも、右に強い当たりが多かったと質問し)右に強く打とうとかはないんですけど、強く振ろうと思って、あとはタイミングと下でかんだら右にホームランに打てればいいなという感じですね」(19年10月11日取材)
「今年も強く振ることがテーマですね。自分のタイミングが合えば、強く振れると思います」(20年2月12日取材)
3日の練習試合で本塁打を放った際も、「タイミングも取れているのでこのまま続けていきたいです」というコメントを残している。
昨年から継続している“強く振る”、“タイミング”を取ること、さらに打撃で意識している下半身の使い方などが、徐々に形になってきているのではないだろうか。
ショートのライバルには新人の福田光輝、3月に加入した鳥谷敬、さらには三木亮、平沢大河などがいるが、現状では一歩リードしている印象だ。アグレッシブな走塁に力強い肩を活かした守備、そこに安定した打撃を披露することができれば、ポジション確保に期待がもてる。今年は昨年とは違う姿をマリーンズファンに多く見せて欲しい。
文=岩下雄太