左足引かない独特なリズム
楽天の則本昂大投手が5日、ZOZOマリンスタジアムで行われているロッテ戦に先発登板し、3回1失点で降板した。
この日はトレードマークであった振りかぶるワインドアップの動作がなく、胸元に構えたグラブを腰元へ落とす新フォームを披露。グラブの位置のみならず投球動作のリズムも大きく変化し、左足を後方へ引く始動の動作は無く、外国人投手に多く見られるセットポジションに近い足の運びで投球した。
最速は初回の3番・菅野剛士に対して投じた147キロ。2回に大卒ルーキーの7番・佐藤都志也にカウント2-0から145キロの直球を右翼席へ運ばれたが、許した失点はこの一発による1点のみ。3イニング(43球)を投げて、被安打3、与四球1の内容で、奪三振はなかった。
昨季は右肘の手術を受けた影響で自己最少の登板12試合に終わったが、今春のオープン戦では3試合(13回)を投げて防御率1.38と圧巻の投球を披露しており、完全復活へ視界良好。今季は開幕投手の大本命と見られている。
そんな投手陣の大黒柱が開幕延期の自粛期間を経て、さらなる進化を求めて新たな姿でマウンドへ。飽くなき向上心を胸に挑戦を続ける右腕が、どのような姿で開幕を迎えるのか。犬鷲軍団のエースに引き続き注目だ。