DeNA・梶谷

◆ 激戦に決着

 DeNAのアレックス・ラミレス監督が5日、日本ハム戦終了後の取材で「開幕1番」の座を梶谷隆幸選手に任せることを明言した。

 練習試合が始まってから4試合連続で「1番・中堅」を任されている梶谷は、6月2日と3日の両日とも快音を残せず、2試合で計3三振と結果を残せていなかった。

 しかし、昨日は楽天の左腕・辛島航投手から2安打を記録。この日は日本ハムの有原航平投手からクリーンヒットを放ち、一死後に二盗を決めると、キャッチャーがボールを弾いている間に三塁を陥れる好走塁も披露した。

 5回には左腕・宮西尚生投手からフルカウントの末に左安打を放つなど、連日のマルチ安打でアピール。梶谷自身も「日々アピールすることを意識してやっている」と語り、「打たないと使ってもらえない」との危機感を力に変えて結果を残した。

 ラミレス監督も梶谷について「今日も非常にいい活躍をした。他にも状態のいい選手はいるが、このままこの状態をキープしてくれてケガなどもなければ、開幕1番は彼でいこうと思う」と明言。 神里和毅、桑原将志らとのリードオフマン争いに、一応の決着がついた格好だ。

 かつてはトリプルスリーに1番近い男と言われていたポテンシャル抜群の蒼き韋駄天が、切込隊長としてハマスタで暴れ回る。

取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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