ニュース 2020.06.09. 22:10

元阪神の呉昇桓が復帰登板! 違法賭博の処分明け、母国で再スタート

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2017年WBCに韓国代表として臨んだ呉昇桓

韓日米で通算400セーブ目前…岩瀬超えも視野


 かつて阪神や米メジャーリーグで活躍した韓国プロ野球・サムソンライオンズのオ・スンファン投手(呉昇桓=37)が9日、母国リーグで7年ぶりとなる公式戦登板を果たした。


 呉昇桓は2004年のドラフトでプロ入りし、韓国球界で通算277セーブという記録を引っさげて、2014年から2シーズンに渡って阪神でプレー。猛虎軍団の守護神として2年連続最多セーブのタイトルに輝き、NPB通算80セーブを記録していた。2016年からはカージナルス、ブルージェイズ、ロッキーズと米メジャー3球団を渡り歩き、4シーズンで通算42セーブ・45ホールドと活躍。

 韓日米キャリア通算399セーブを挙げて、昨季途中に韓国球界へ復帰したが、過去の違法賭博問題が発覚したことで、韓国野球委員会(KBO)から「72試合の出場停止処分」が課されており、昨季はKBOで出場がないままシーズン終了。この日ようやく処分が明け、約1年ぶりの実戦復帰登板を果たした。


 記念すべき復帰マウンドは、無観客の本拠地で行われたキウムヒーローズ戦。ビハインドの状況で8回から救援登板すると、先頭打者にいきなり二塁打を浴びてピンチを招いたが、その後なんとか二死を奪い、最後は昨秋の『プレミア12』でも活躍したキム・ハソンを捕邪飛に打ち取って、1イニングを1安打、1四球、無失点で切り抜けた。

 阪神在籍時のような150キロ超えを連発する剛速球はなかったが、140キロ代中盤のストレートを軸にピッチングを展開。相変わらずのポーカーフェイスで難局を乗り越え、スコアボードにゼロを刻んだ。


 呉昇桓は来月15日に38歳の誕生日を迎えるが、現地メディアによると、サムソンの指揮官は「クローザー」として起用することも示唆しており、今後の状態次第では再び“9回”を任される模様。今季中にも韓日米通算400セーブ、および元中日の岩瀬仁紀氏が持つ通算407セーブの“アジア記録”の更新が期待されている。
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