一週間後に神宮で激突
2020年シーズンの開幕をちょうど一週間後に控え、12日は各球団の「開幕投手」が最後の調整登板に臨んだ。
神宮球場では、自身9度目の大役が内定している40歳の“大ベテラン”石川雅規投手が楽天打線と対峙。
初回の先頭・茂木栄五郎にいきなり左翼線二塁打を許し、内野ゴロの間に先制点を献上すると、2回には7番・銀次に抜けた変化球を右翼スタンドへ運ばれ序盤だけで2失点。この日は4回までに5四球を与えるなど、球数がかさむ苦しいピッチングだったが、2回以降はなんとかゼロを刻み、4回2/3(83球)で3安打、5四球、2失点という内容で降板した。
前回5日の巨人戦(東京ドーム)では5回2安打無失点の快投を見せていただけに、この日のピッチングはやや不安定な内容に映ったが、開幕戦の舞台となる神宮のマウンドで大粒の汗を流しながらのゲームメイク。3年ぶりの“開幕戦”も、粘り強い熱投でチームに流れを呼び込みたい。
神宮と同じくナイター開催のナゴヤドームでは、石川と投げ合う中日の“開幕投手”大野雄大がDeNA打線を相手に調整登板に臨んだ。
初回、いきなり連打でピンチを招き5番・ロペスに先制打を許すと、同点に追いついてもらった2回には、相手先発の今永に勝ち越し適時打を許すなど5安打を集められ3失点。さらに4回二死から3番・オースティンに弾丸ソロを浴び、5回まで毎回11安打6失点と打ち込まれた。
開幕に向けて弾みをつけたいマウンドだったが、この日は打者25人に対し与四球0だった一方で、甘く入ったボールを痛打される展開。前回の4日ヤクルト戦(神宮)では3回無失点と好投しているだけに、良いイメージを持って敵地に乗り込むことが出来るか。残り一週間の調整が鍵を握る。