一週間後にメットライフドームで激突
2020年シーズンの開幕を一週間後に控え、12日は各球団の「開幕投手」が最後の調整登板に臨んだ。
ナイター開催のメットライフドームでは、西武の来日2年目右腕、ザック・ニール投手がロッテ打線を相手に登板するも、5回までに99球を投げて、被安打8、与四死球3で6失点(自責5)と不安を残す結果に終わった。
初回に先頭の福田秀平から3連打と犠飛で初回に2点を失うと、2回には福田秀に右越えソロを被弾。その後も相手の好走塁に味方のエラーも絡んで、4回まで毎回失点の苦しいマウンド。
それでも、ニールは降板後、「満足できなかったのは結果だけ」と、あくまで調整登板であることを強調しており、「今日は投げるリズムを意識してみた。登板を重ねるごとに、100%の出来に近づきつつあるのを実感しているよ」とコメント。「シーズンは長いので、週1回の登板ごとにどんどん状態を上げていきたいと思います。とにかく自分は自分の仕事を全うしていくまでだよ!」と、初の大役へ前を向いた。
一方、一週間後に“敵地”メットライフドームへ乗り込む日本ハム・有原航平は、デーゲームの巨人戦(東京ドーム)に登板し、5回無失点と上々の仕上がりを披露した。
3回まで毎回走者を背負う展開も、4回は4番・岡本和真、5番・パーラ、6番・亀井善行の中軸を自慢の速球で三者凡退。「ボールにバラつきはありましたが、何とか低めに集めることができました。開幕まで、あと1週間なので、それにつながる投球ができたかなとは思います」と、充実の調整登板を振り返った。
有原は2017年に自身初の開幕マウンドを託されるも、西武を相手に6回途中6失点(自責4)で敗戦投手になった。あれから3年。自身2度目の大役は、雪辱のマウンドとなる。