「どんな試合でも気持ちが良いもの」
6月19日のシーズン開幕に向けて、いよいよカウントダウンに入ったプロ野球の2020年シーズン。6月2日からはじまった練習試合も、多くのチームが14日の試合をもって終了となる。
パ・リーグ連覇中の西武は14日に本拠地・メットライフドームでロッテと戦い、4-3の勝利。開幕前の実戦を『8勝1敗1分』という12球団No.1の成績で終えた。
思えば、3月20日のシーズン開幕に向けて行われたオープン戦でも、西武は6勝2敗1分という好成績。勝率.750で全体トップという数字を残しており、練習試合と合わせた"プレシーズン期間"の成績は『14勝3敗2分』。驚異的な強さを発揮している。
試合後には辻発彦監督がカメラの前に登場。この好調ぶりについては「いろいろ試しながらやっているんですが、やっぱり勝つというのはどんな試合でも気持ちが良いものですね」と笑顔。
一方で、これまでに類を見ない特殊な形で行われる“本番”については、「戦い方はやってみないと分からないですよね。同じチームとの6連戦となると、選手たちの気持ちをどのように持っていくか。良い時はそのままで良いと思いますけど、難しい部分も当然ある」とコメント。
つづけて、「とにかく、目の前の1試合1試合をモノにする。勝ちを拾っていく、という戦い方しかない」と語った。
最後に、「ファンの皆さんも生の野球を見たいとは思いますが、もう少しご辛抱いただいて。映像を通して我々の試合を楽しんでいただいて、声援を送っていただければと思います」と、ファンに向けてメッセージ。
リーグ連覇も2年続けて日本シリーズ進出が叶わなかった悔しさをバネに、今季こそは悲願の日本一を…。プレシーズンで弾みをつけた西武から、目が離せない。
文=尾崎直也