3回まで無安打投球
西武の髙橋光成投手(23)は16日、メットライフドームで行われているロッテとのファーム練習試合に先発登板。開幕前最後の登板を4回無失点で締めくくった。
前橋育英高から2014年のドラフト1位で入団し、今年でプロ6年目。昨季はプロ入り後初の2ケタ・10勝をマークするなどの飛躍を遂げ、今季はローテーションの新たな柱として期待がかかる若き右腕だ。
オープン戦は2試合・7イニングの登板で防御率0.00と良いアピールを見せたものの、自粛明けの練習試合は2日の巨人戦が5回7失点、9日の楽天戦も5回5失点。投げているボール自体は力強さを感じさせるものの、ピンチで粘り切れずに失点を重ねてしまうシーンが目立っていた。
なんとか良いイメージで開幕を迎えたいところ。この日は一軍を率いる辻発彦監督や西口文也投手コーチもスタンドから見守る中、ファームの練習試合に先発登板。
初回は二死から味方の失策で走者を許すも踏ん張り、2回は香月一也を落ちるボールで空振り三振に斬るなど三者凡退。3回も先頭の江村直也を三振に斬り、三木亮は力のある速球で押し込み右飛。トップに返って藤原恭大も150キロのまっすぐで空振り三振に仕留め、序盤3イニングを無安打、3奪三振の快投。状態の良さをアピールする。
4回は先頭の平沢大河にこの試合はじめての安打を許したものの、つづく菅野剛士のセンターに抜けようかという当たりは遊撃手の山田遥楓がまわり込んでうまく処理。自らベースを踏んでからのジャンピングスローでゲッツーに仕留め、この回も3人斬り。
結局、この日は4回までで降板。打者13人を被安打1、無四球・3奪三振の無失点という内容でシーズン開幕に弾みをつけた。
パ・リーグは、開幕カードの3連戦の後は火曜~日曜にかけての6連戦が基本になってくる。ということは、その頭を任される火曜日の担当がシーズンの命運を握ると言っても過言ではない。
責任の重いポジションでプレッシャーに打ち克ち、さらなる自身の成長につなげていくことができるか。2020年の髙橋光成から目が離せない。
文=尾崎直也
髙橋光成・コメント
立ち上がりは真っすぐが走っていませんでしたが、
3回・4回は良くなったと思います。
(バッテリーを組んだ)岡田さんとも
いろいろと話をしながら、
試合中に修正できたのはプラス材料です。
次は公式戦での登板となりますが、
しっかりと自分の投球ができればと思います。