1打点につき1万円を寄付
西武は17日、山川穂高選手と森友哉選手が今シーズンから新たにスタートさせる「環境支援」に関する社会貢献活動に関して、一部条件を変更することを発表した。
当初は、2020シーズンの公式戦において、山川は1本塁打につき1万円を、森は1安打につき2500円を積み立て、埼玉県とそれぞれの地元(沖縄県、大阪府堺市)に寄付する予定だったが、今季は両選手とも1打点につき1万円の寄付を行うことになる。
今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は延期となり、野球ができる喜びを改めて感じた両選手が、「もっと自分たちにできることはないのだろうか」と話し合いを重ねた結果、「打点やったらお互い競い合えるし、いっぱい貢献できる」という森選手の提案で、条件の変更が決定した。
今回の決定を受け、山川は1打点につき1万円を積み立て、合計金額の半分を彩の国みどりの基金へ、残りの半分を公益社団法人沖縄県緑化推進委員会に寄付し、森も1打点につき1万円を積み立て、合計金額の半分を彩の国みどりの基金へ、残りの半分を堺市都市緑化基金と堺市緑の保全基金に寄付する。
今回の決定に際した両選手のコメントは以下のとおり。
▼ 山川穂高選手のコメント
子どもたちが思い切り外で遊ぶことが出来ない日々が続き、今もなお油断出来ない状況が続いています。僕は小学生の頃外遊びが大好きだったので、子どもたちのことを思うと胸が苦しいです。
今回、初めてこの活動をすることを発表した後、友哉から『もっと目標を上げたい』と言ってくれたのがうれしかったです。
もちろん、チャンスにはいつでも燃えますが、今年も塁上のランナーをどんどんかえすバッティングをしていけたらと思います。もちろん友哉に負けないように頑張りますよ!
友哉が塁に出てくれれば、僕はホームランで打点を一気に稼ぎたいですね(笑)
早く子どもたちが緑に囲まれて、思い切り外で遊べる日が来ると信じて、1打点1打点積み重ねていきます!僕の「1打点」が少しでも役に立てればうれしいです。
▼ 森友哉選手のコメント
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大好きな野球が出来ない日もあり、日々野球が出来る喜びを改めて感じました。
一方で、自宅待機を余儀なくされて、自分の好きなことが出来ない人たちもたくさんいるということに、ずっともやもやした気持ちがあり、僕に何かできることはないかと考える日々が続いていました。
自主練習期間中、『せっかくならもっと多くの寄付をしたい』と山川さんに相談したところ、山川さんもすぐに『そうしよう』と賛同してくれました。打点だったらもっと貢献できると思いましたし、山川さんとも競い合えると思いましたから。
僕はチャンスで打席を迎えたときにその雰囲気を‶楽しむ〟ようにしています。今年は、1打点につき寄付をさせていただくということで、当然気合いもより一層入りますし、燃えますね。
1打点1打点の積み重ねが環境保全につながるよう、集中してフルスイングしたいと思います。