練習試合の1位と2位が対戦

　昨季のリーグ王者・西武が本拠地に日本ハムを迎えての一戦。ちなみに、練習試合の首位チームが西武（8勝1敗1分け：勝率889）で、同率2位が日本ハム（6勝3敗3分け：勝率667）だ。

【練習試合の戦績】

西：☆－　☆★☆☆△☆☆☆☆（8勝1敗1分け）
日：△△★△☆★★☆☆☆☆☆（6勝3敗3分け）

山賊打線は今季も健在

　リーグ3連覇を目指す西武は、山賊打線の切込み隊長・秋山翔吾がいなくなったものの、練習試合でも1試合平均6.9点という驚異的な得点力を発揮し、山賊打線の健在ぶりをアピール。秋山の代わりに「1番・センター」を務める予定だった金子侑司のバットがやや湿っているが、代わりにアメリカからやってきたコーリー・スパンジェンバーグが練習試合で打率.500と調子を上げてきた。

　その他にも、木村文紀や川越誠司、鈴木将平といった外野手陣が存在感を示している一方で、課題の投手陣は、昨季の先発陣をけん引した“開幕投手”ザック・ニールがやや不安を残す内容だった。それでも、開幕ローテを掴み取ったアンダースローの與座海人や、今回の延期で開幕に間に合ったドラ1右腕の宮川哲ら、昨季はいなかった面々が上々の内容だったことはプラス材料と言えるだろう。

主軸の状態は良好

　対する日本ハムは、昨季5位からの巻き返しを図る。正三塁手候補のビヤヌエバの離脱は誤算だったが、練習試合で起用した高卒2年目の野村佑希や万波中正らが存在感を示したのは嬉しい誤算。遠征が続くこともあり、適度な休養を与えられた主力の状態も良好で、4番に座る中田翔は出場した練習試合の9試合で11打点と頼もしさを増している。練習試合の最後を5連勝で終えるなど、雰囲気も悪くない。

　投手陣に関しては、開幕投手の有原航平が練習試合の2試合を無失点と、状態は上々だ。開幕カードで登板するとみられている有原と杉浦は昨季、西武相手に有原が1試合の登板で勝ち負けなしの防御率0.00、杉浦が1勝1敗の防御率1.80と、相性も悪くない。第2先発的な立ち位置に加藤貴之や金子弌大も控えており、巧みな継投で山賊打線を封じる算段か。

過去の対戦成績を振り返ると…

【近年の対戦成績】
19年：西武 14－0－11 日本ハム
18年：西武 15－0－10 日本ハム
17年：西武 17－0－８ 日本ハム
16年：西武 11－0－14 日本ハム
15年：西武 ８－0－17 日本ハム

　過去5シーズンを振り返ると、ここ3シーズンは2位、1位、1位という結果に終わっている西武が優勢か――。しかし昨季のメットライフドームでは西武の7勝6敗とほぼイーブン。さらにメットライフでの総得点に目を向けると、西武の73得点に対して、日本ハムが78得点と、近年のパを席捲している山賊打線のお株を奪う得点力を見せた。

開幕カードのキーマンは！？

▼ スパンジェンバーグ（西武）
練習試合：打率.500　4本 7打点 1盗塁
昨季対戦：なし