2年連続の開幕投手
ベイスターズの開幕投手を務める今永昇太が18日、いよいよ翌日に迫った開幕に向け、様々な思いや意気込みを語った。
約3カ月遅れの開幕には、「無観客ではありますが、球場以外のところでたくさんの方がサポートしてくれていると思います。まずは感謝の気持ちを胸に持っていきたい」とコメント。
さらに「プロ野球選手から野球を引いた時にゼロだと意味がない。このようにプレーさせていただくので、プロ野球選手としての存在意義というようなものを出せるよう、いろいろなことを我慢してくれた皆さんのすべての気持ちを背負って投げていきたい」と続け、今永らしく、日本プロスポーツの先陣を切ってスタートすることへの思いを口にした。
明日は、昨シーズン5勝負けなしと相性のいい広島が相手だが、「カープ打線はどこからでも点が取れる打線。常に警戒して、初回の先頭打者から100%の力を出せる状態で準備します。得点圏にランナーを背負った状態ではもう一段ギアを上げていけるように頑張ります」と慢心はない。
個人的な目標に関しては「15勝以上を常に目標に置いています。その数字をクリアできればチームもいい位置にいると思うので、達成したい」と、試合数減にも昨年の13勝を超える数字を設定し、さらなる高みを目指す。
昨年の開幕は本拠地・横浜スタジアムで快投を演じ、チームを勝利へ導いた。エース左腕は混戦が予想されるシーズンに向け、「開幕からダッシュを決めなければ追いかけていかないといけない試合が続くので、開幕ダッシュを決められるような試合にしたい。キャプテンも佐野に変わり、新しい横浜DeNAベイスターズの出発として、その先陣を切れるというのは光栄なこと。チームのみんなに今年の今永は大丈夫だと思ってもらえるような試合にしたい」と意気込んだ。
開幕での連続勝利となれば、横浜大洋ホエールズ時代の1986、1987年、遠藤一彦氏が記録して以来の快挙となる。
コロナの影響が影を落とし続けた2020年に「特別なシーズン。いろいろな困難を乗り越えて、自分自身が一回りも二回りも成長して、チームを必ず優勝に導けるようなシーズンを送りたい」と決意表明した今永昇太。120試合の短縮シーズン、重要なスタートダッシュを決めるため、待ちに待った開幕戦でハマのエース左腕が唸る。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)