2020.06.19 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 1 | 終了 | 5 | 広島東洋カープ |
横浜 |
相手エースとの違いに…
待ちに待ったプロ野球の開幕。雨のため30分遅れでプレイボールの声がかかった横浜スタジアムでは、DeNAが2回にロペスの本塁打で先手を奪う展開になるも、2年連続で開幕投手の大役を任された今永昇太が球数を要しながらも4回には一死三塁のピンチをしのぐなど、要所を締めた。
しかし、この時点で球数は70球に届こうかという状況。そして5回、一死後の三塁打で再びピンチを迎えると、ピッチャーの大瀬良大地にヒットを許して同点に。さらにピレラと西川龍馬の連打で逆転を許し、この回限りで降板となった。
5回を投げて93球、7安打、5三振、2失点という内容に、ラミレス監督は「ストレートは150キロ出ていたし、カットファストボールも有効だった。ひとつだけ失敗と言えるのは、走者を三塁に置いて大瀬良にストレートを打たれたこと。全体的には悪くなかった。大瀬良が相手でなければ勝てた試合」と評価した。
自身の投球を振り返った今永は「5回に入って少し雨も降ってきたし、相手打線も7、8、9番だったので、テンポアップを意識し、投球が淡白になってしまった」と反省。「失点がなければ5回で降りることもなかったと思う」と、不用意な投球で失点を喫した5回を悔やんだ。
また、この日の試合で完投勝利を収めた大瀬良のピッチングについても言及。「(1イニングの球数が)僕は18球くらいで、大瀬良さんは最終回がなければ10球くらい。差を見せつけられた。マウンドがぬかるんでいる中でも下半身が安定し、再現性の高いフォーム。僕は上も下もバラバラでバランスが合っていなかった。大瀬良さんのピッチングを参考にして、今日の負け方を教訓にしたい」と語り、「負けがついてよかったと思う」と今永節でリベンジを誓った。
試合前日、「感謝の気持ちを胸に」試合に臨むとコメントしていた今永昇太は雨の中、各回毎に帽子を脱いで一礼してからマウンドへ上がる姿で自身の言葉を体現。オープニングゲームに敗れはしたが、絶対エースは感謝と反省を糧に、次回登板でグレードアップした姿を見せてくれるはずだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)