2020.06.23 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 3 | 終了 | 0 | 中日ドラゴンズ |
横浜 |
指揮官もバッテリーに賛辞
開幕4戦目のカード頭、いわゆる裏ローテの初戦を任されたDeNAの濱口遥大が133球を投じて9回途中無失点と粘投した。
初回から3回まで毎回先頭打者を出す苦しい状況で47球と球数も増えたが、要所を締める粘りのピッチングで得点を許さなかった。中盤以降は走者を許す場面もあったが、無失点のまま最終回のマウンドへ。
先頭の阿部が内野安打、一死後にルーキー郡司にプロ入り初ヒットを許したところで降板となったが、8回1/3、被安打10、与四球2、奪三振7、無失点という粘りのピッチングでチームに勝ち星をもたらした。
復活の濱ジョーバッテリーを絶賛
濱口についてラミレス監督は「9回でも144キロが出ていた。スタミナもあり、終始落ち着いていた。1年目に10勝したが、今年はもう一度2桁勝つチャンスがある。去年よりもいい成績をという気持ちを感じる」と、今季の活躍に期待を込めた。
この日は2018年のシーズン途中、オリックスへトレード移籍し、再び横浜の地へ戻ってきた高城俊人がマスクを被り、2018年7月1日以来の濱口-高城バッテリーが復活。指揮官も「高城とのコンビネーションは今まででもベストではと思うほどのパフォーマンスを見せてくれた」とバッテリーに賛辞を送った。
また、「色々な球種をミックスする配球が良かった。ドラゴンズの右バッターはバランスを崩していたし、序盤、左バッターにストレートを打たれてからは、より変化球をミックスして抑えることが出来ていた」と振り返り、昨年はあまり投げていなかったフォークボールが有効だったことに対しても「高城はブロッキングに自信を持っているので、三振を取るフォークボールやチェンジアップという武器を心配せずに投げられる。高城の存在は大きい」と続け、目を細めた。
濱口も「オープン戦から組んでいる中で、新しく取り組んでいるボールなどの意思の疎通はしっかりとできている。要所要所でワンバウンドを止めてくれたり、声をかけてくれた。ジョーさんのおかげ」と、戻ってきた恋女房の存在を噛み締めていた。
2017年、横浜に歓喜の渦を巻き起こした“濱ジョー”の第2章が、2020年の開幕4戦目にして幕を上げた。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)