ニュース 2020.07.02. 07:00

元燕・ブキャナンが移籍後初完投! 家族想い涙のヒーローインタビュー

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ヤクルト時代のデービッド・ブキャナン (C) KYODO NEWS IMAGES

オトウサン、ガンバレ。


 昨季までヤクルトでプレーした韓国プロ野球・サムソンライオンズのデービッド・ブキャナン投手は1日、本拠地・テグで行われたSKワイバーンズ戦に先発登板。9回(112球)をソロ本塁打による1失点に抑える移籍後初完投で、チームトップの今季6勝目(3敗)を挙げた。

 ブキャナンはともに渡韓している妻・アシュリーさんの第二子妊娠を6月末に明かし、この日のヒーローインタビューでは喜びの言葉を並べるかと思いきや、「韓国での生活」について問われ、約10秒間言葉に詰まり涙。声を震わせながら、家族が7月3日にアメリカへ帰国することを明かした。

 「僕たちは韓国での生活に満足しているよ………。家族もこの場所を気に入っていたんだけど、第二子を妊娠している妻と1歳半の息子が急遽アメリカへ帰国することになったんだ。これから家族と離れるのは僕にとっては辛いことなんだ」


 ブキャナンといえば、ヤクルト時代のヒーローインタビューでも涙ながらに妻へメッセージを送るなど、これまでも“家族愛”をハートフルに表現してきた男。お立ち台の締め言葉「オトウサン、ガンバリマス!」が燕党のハートを射抜き、退団後もオトウサンの動向を気にかけるスワローズファンは少なくない。

 そんな文字通り“家族が原動力”の右腕にとってみれば、特に今回の件は一大事。コロナ禍で一度出国すれば韓国再入国後に隔離期間が発生することもあり、家族との再会は今季終了後になる見込みだという。

 この日の登板も含めて、ここまで今季10試合(65回2/3)で6勝3敗、防御率4.04。投球回と勝利数はチームトップの好成績で、新天地でもローテーションの柱としてチームを引っ張ってきた。

 シーズンが中盤に差し掛かったところで家族と離れ、これからは単身での戦いとなるが、いまこそもうひと踏ん張り、オトウサン頑張れ。二児の父となった右腕のさらなる奮闘に期待したい。
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