ニュース 2020.07.29. 16:53

一触即発の睨み合い…「乱闘禁止」のメジャーで因縁の2チームが一悶着

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睨み合うドジャースのケリー(左)とアストロズのコレア(右)
● アストロズ 2 - 5 ドジャース ○
<現地時間7月28日・ミニッツメイドパーク>

 新型コロナウイルスの影響をうけ、現地時間7月23日に約4カ月遅れで開幕したメジャーリーグ。今季はいわゆる“密状態”を回避するため「乱闘禁止」が各球団に通達されているが、因縁の2チームが一触即発の事態を招いた。

 問題が起きたのは、現地時間28日にヒューストンで行われたインターリーグ(交流戦)のアストロズ対ドジャースの一戦。この2チームといえば、アストロズが「サイン盗み」を働いた2017年のワールドシリーズで対戦していた因縁の顔合わせで、今季初対決となったこの日の一戦は、ドジャースの“リベンジマッチ”として試合前から注目されていた。

 2-5の6回、このイニングからドジャースの救援右腕、ジョー・ケリーが登板すると、一死走者なしカウント3-0の場面で96マイルの速球が3番・ブレグマンの頭部後方へ一直線。ブレグマンは無言を貫き何事もなかったかのように一塁へ歩くも、続く4番・ブラントリーが3-6-1の併殺崩れの際に、ベースカバーに入ったケリーの足を踏みつけ無言の報復。

 そして迎えた二死一・二塁、6番・コレアへの初球が頭部付近へ大きく外れると、尻餅をついて避けたコレアがケリーをじっと見つめるただならぬ雰囲気に。その後、両者の対決は「空三振」で決着したものの、打ち取ったケリーがコレアを挑発し両軍ベンチが出動。審判を挟んだ睨み合いは、殴り合いの乱闘に発展することなく1分足らずで収束したが、ホームベース付近の前線では一触即発の“密状態”となった。

 試合は2-5のままビジターのドジャースが先勝。現地29日(日本時間30日)にヒューストンでの第2戦を行い、同9月12日・13日にロサンゼルスで再戦する予定となっている。

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