死球ゼロも“危険球”に挑発言動
MLBは現地時間29日(日本時間30日)、ドジャースのジョー・ケリー投手に「8試合の出場停止処分」を下したと発表した。
ケリーは現地時間28日のアストロズ戦でリリーフ登板すると、アレックス・ブレグマンとカルロス・コレアの頭部付近へ立て続けに投球。コレアを空三振に打ち取った直後に、挑発するような言動をみせ、両軍ベンチが出動する一触即発の事態を招いた。
一連の騒動で死球や退場者を出すことはなかったものの、MLBはブレグマンに対する投球が意図的であったこと、コレアを嘲るような行為をしたことから、ケリーの出場停止を決定。さらに、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督に1試合の出場停止、アストロズのダスティ・ベイカー監督には罰金を科したことも発表した。
あわや乱闘の睨み合いから一夜明けた現地29日の試合は、指揮官を欠くドジャースが延長タイブレーク13回の末に4-2で敵地2連勝。ケリーは処分に異議申し立てをしているため同日の試合に出場可能だったが、登板することなくゲームセットを迎えている。
両チームは2017年のワールドシリーズで対戦し、アストロズが4勝3敗で世界一に上り詰めるも、昨オフに「サイン盗み」を働いていたことが発覚。このカードは開幕前からドジャースの“リベンジマッチ”として注目されていた。