2020.08.04 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 3 | 終了 | 0 | 中日ドラゴンズ |
横浜 |
9連戦初戦に大きな白星
DeNAは4日に横浜スタジアムで中日と対戦。オースティンが大事をとってスタメンを外れたことを受け、「2番・中堅手」として今季2度目のスタメン出場を果たした神里和毅が4打数4安打の固め打ちを見せ、チームの勝利に貢献した。
初回、一死後に中日の先発・福谷浩司の初球をセンターへ運ぶと、先頭打者として迎えた4回にはファーストへの内野安打で出塁し、3番・ネフタリ・ソトの右安打で三塁へ。その後、4番・佐野恵太のダブルプレーの間に先制のホームを踏んだ。
6回には、ヒットで出塁した1番・梶谷隆幸を一塁に置いて、レフトに二塁打を放ちチャンスを拡大。ソトと佐野の連打を呼び込み、貴重な追加点をお膳立て。最終打席もライトへ二塁打を放ち、4打数4安打の固め打ち。昨年も好調だった6月までにマルチヒットを23回記録するなど、「一度打ち出すと止まらない」神里の真骨頂を見せつけた。
帰ってきた韋駄天
今シーズン初めてのお立ち台に上がった神里は「これまでチャンスをもらいながら、しょうもない結果だったので、何とかしたいという気持ちだった」とコメント。「これからもこういう感じで出来るようにやって行きたい」と気を引きしめた。9連戦初戦の勝利に貢献し、「チームも僕自身もどんどん上がっていきたい」と、ここからの逆襲を誓った。
ラミレス監督も「我々が知っている神里が帰ってきた。チャンスをしっかりとつかんでくれた。今日は彼がヒーロー」と笑顔を見せ、試合前に「勝率5割で9連戦をホームで迎えられることはグッドシュチュエーション」と語っていた通りの展開に、終始満足気な表情を見せた。
「最初から最後までいい形」と納得のゲームは、投手陣も完璧。先発に起用した井納は7回無失点ピッチングで、バトンを受けた石田健大、三嶋一輝がパーフェクトリリーフ。梅雨も明け、晴れ渡る夜空に大きく浮かぶ満月のような大きな白星をつかんだ。
機動力が使えず、イマイチ波に乗れていなかったチームを、遅れてきた韋駄天が一気に引っ張って行く。そんな予感の漂うナイスゲームだった。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)