ロッテの成田翔[撮影日=2020年2月27日]

◆ 久しぶりの一軍登板

 一軍登板を待っていたマリーンズファンは多かったのではないだろうかーー。

 昨季ファームで自己最多の51試合に登板も一軍登板がなかったロッテの成田翔が5日、18年8月31日の日本ハム戦以来となる一軍登板を果たし、1イニングを無失点に抑えた。

 11点リードの9回からマウンドにあがった成田は、先頭の西村凌を簡単に2球で追い込み、最後は125キロの変化球で3球三振。続く太田椋に対し2ボール1ストライクから140キロのストレートで右飛、最後は松井雅人を140キロのストレートを左飛に仕留め、試合を締めた。

◆ 昨季は一軍登板なし

 昨季は開幕からファームで9試合連続無失点をマークするなど、5月が終了した時点で25試合に登板して、1勝2敗2S、防御率1.57と抜群の安定感を誇った。

 6月にやや調子を落としたが、「僕もチャンスがくると思っているので、チャンスがきたときに万全な状態でいけるように、調子が悪くてもしっかり抑えられるように。こういうときこそ、調子の悪い時のピッチングができると思うので、しっかりやっていきたいと思います」と7月以降は再び調子を取り戻し、8月4日の楽天戦から6試合連続で無失点に抑え、8月18日に初昇格。

 状態を上げていたなかで昇格も、一軍で一度も登板の機会が訪れず、8月22日に一軍登録を抹消。その後、ファームで再昇格を目指し、腕を振ったが昇格することなくシーズンを終えた。

 「この思いをぶつけないと意味がないと思う。この思いを忘れずに1日1日やっていきたいと思います」。

 昨季の悔しさを晴らそうと、昨年の秋から試行錯誤しながら取り組み、掴んだ久々の一軍登板の舞台。大量リードでの登板であれ、1イニングを三者凡退に抑えたことに意味がある。昨季一軍登録されながら、一軍の登板がなくファーム落ちとなった日の朝、ロッテ浦和球場で悔しそうな表情でグラウンド入りしていた姿を今でも忘れられない。昨年の1年を無駄にしないためにも、今年は一軍の打者を抑える姿を何度も見せて欲しい。それができると信じている。

文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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