まさに起死回生、値千金
西武は6日、『メットライフ生命presents ライオンズベストプレー賞』の6月度受賞プレーを発表。6月26日(金)のソフトバンク戦で木村文紀選手(31)が放った劇的な逆転満塁本塁打が、今年最初の「ベストプレー」に選ばれた。
メットライフ生命が主催している『ライオンズベストプレー賞』。今回は、メットライフドームで行われた6月19日(金)~6月30日(火)の公式戦のなかから、ファンが最も印象に残ったプレーに投票。最も多くの票を集めたのが、14年目外野手が放った殊勲の一発だった。
2アウトランナー満塁の場面で #木村文紀 選手が決めた!逆転の満塁ホームラン!!#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/cACukxGB2k
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) June 26, 2020
3-4と1点を追いかける8回、ソフトバンクの岩嵜翔から一死満塁というチャンスをつくるも、栗山巧が内野ゴロに倒れて二死。互いに追い詰められた状況のなかで打席に立った木村は、1ボールからの2球目、外寄りの149キロ速球を振り抜くと、快音残した打球はそのまま左中間スタンドに着弾した。
ひと振りで試合をひっくり返す、起死回生、値千金の逆転グランドスラム。ファンが球場にいたら狂喜乱舞していたであろう一撃に、当時はまだ球場に入ることができなかったファンの代わりに三塁側ベンチが大盛り上がり。主役である木村も満面の笑みとガッツポーズでそれに応えた。
賞金50万円は「妻と子どものために…」
今年最初のベストプレーに選ばれたことを聞いた木村は、「率直にうれしいです!選んでくださったファンの皆さんに心から感謝したいと思います」と喜びのコメント。
賞金の50万円については、「そうですね、子どもも生まれてきたばかりですし(今年第1子が誕生)、いつも支えてくれている妻と、それから子どものために使えたらいいですね。どうしたら一番喜んでもらえるか、早速考えてみます!」と、グラウンド上では見られない新米パパの顔を覗かせた。
なお、この『ライオンズベストプレー賞』は昨年に引き続き、オフには"年間ベストプレー賞"も選出する予定。
昨年は木村とも仲の良い中村剛也が自身の通算400号をサヨナラで決め、文句なしの受賞。「今年も"おかわり"しますよ」と不敵な笑みを浮かべているが、木村も「僕もチャンスがあれば狙いたいですね。またいい場面で一本打てれば」と虎視眈々。
今後も、この2人の"ここ一番"での活躍に期待がかかる。