約1カ月半ぶり登板で復調アピール
左肩のコンディション不良で出遅れていた西武のショーン・ノリン投手(30)が7日、ファーム本拠地のカーミニークフィールドで行われたヤクルトとのイースタン公式戦に先発登板。6月26日のファームロッテ戦以来、約1カ月半ぶりの公式戦で、今季最長の4回・43球を投げ、4安打、無四球、無失点で降板した。
初回を三者凡退と上々の立ち上がりを見せると、2回以降は甘く入ったボールを痛打される場面もありながら、味方の好守にも助けられ無失点ピッチング。降板後には笑顔でコーチ陣と言葉を交わしブルペンで再投球するなど、健康状態の良さを感じさせる登板となった。
入団当初の「タイミング、テンポを変えて投げたり、投げる以外のけん制やクイックなど、日本で求められる部分もできる」とのGM評通り、この日も時折足を上げるタイミングを変える変則投球を披露。4回には軸足をプレートから外すクイック牽制でピンチの芽を摘んだ。
一軍は救援陣が奮闘を見せている一方で、6日終了時点の先発防御率5.28がダントツの12球団ワースト。出遅れた助っ人サウスポーが苦しい夏場以降に合流できれば、チームにとっては大きい。この日ノリンの後を受けて5回0封の好投を見せた榎田大樹とともに、逆襲への救世主となれるか、今後の投球に注目だ。