ファームで17回2/3を投げて失点「1」
日本野球機構(NPB)は8日、翌日9日の予告先発投手を発表。中日は3日に支配下登録されたヤリエル・ロドリゲス投手(23)が、来日初登板初先発に臨む。
ロドリゲスは今年1月に育成入団したキューバ出身の右腕。3ケタ番号を背負いながら、ファーム公式戦で計5試合に登板し、防御率0.51と好投。8月3日に支配下登録を勝ち取った。
身長186センチから繰り出す150キロ前後のストレートと、大きく曲がるスライダーのコンビネーションが投球の軸で、左打者に対しては小さく沈むチェンジアップ系のボールも投げ込む。細かなコントロールはないものの、ファームでは相手打者を押しきる力を見せつけた。
ウエスタン公式戦で17回2/3を投げ、失点わずかに「1」。この数字が際立つ一方で、唯一失点した7月19日・オリックス戦(オセアンBS)では毎回の6四死球と、制球難が数字として現れた。ただ、この試合も最速158キロをマークするなど、力で押し込み5回3安打1失点。時折腕を下げて投じる右打者への“インスラ”も有効的に決まり、公式戦最多の95球で降板した。
荒削りな投手ではあるが、ファームで残した成績がポテンシャルの高さを示しているのは間違いない。育成上がりの新助っ人がデビュー戦でどのような投球を見せてくれるのか。“竜の新星”候補に注目だ。
8月9日(日)の予告先発
【パ・リーグ】
日本ハム(ドリュー・バーヘイゲン)- 西武(本田圭佑)
<札幌ドーム 13時00分>
オリックス(アンドリュー・アルバース)- ロッテ(中村稔弥)
<京セラD大阪 13時00分>
楽天(福井優也)- ソフトバンク(笠谷俊介)
<楽天生命パーク 17時00分>
【セ・リーグ】
中日(ヤリエル・ロドリゲス)- 巨人(宮國椋丞)
<ナゴヤドーム 14時00分>
ヤクルト(山中浩史)- DeNA(平良拳太郎)
<神宮 18時00分>
広島(遠藤淳志)- 阪神(秋山拓巳)
<マツダスタジアム 18時00分>