5年ぶりの先発登板
日本野球機構(NPB)は9日、あす10日の予告先発投手を発表した。
あすはセ・リーグでDeNA-阪神、広島-中日の2試合が行われる。この4チームにとって、あすは9連戦の7戦目という踏ん張りどころになるが、今回取り上げたいのがDeNAの先発投手だ。
DeNAがあすの先発に立てるのは武藤祐太。プロ10年目の右腕はこれまで通算181試合に登板しているが、そのうち先発はわずかに6回だけ。このままアクシデントなく10日の先発マウンドに登ると、中日時代の2015年以来、実に5年ぶりの先発登板となる。
普段は試合が行われることの少ない月曜日の試合となると、ローテーションをズラしたり、いわゆる谷間の投手をファームから昇格させたりといった戦術で乗り切るチームが多い中、リリーフが本職の投手を先発に持ってきたアレックス・ラミレス監督。おそらく、あすは“ブルペンデー”で挑んでいくものと思われる。
「ブルペンデー」とは、リリーフ投手を小刻みに繋いで1試合を戦っていく戦術。日本よりも試合数の多いメジャーリーグでは、すでにお馴染みとなっている投手の運用方法だ。日本でも、巨人やDeNAなどが昨年この作戦を実行しているが、定着には至らなかった。
8月に入って一気に気温も高くなり、ただでさえ厳しい状況の中での大型連戦…。タフな状況にあるチームをどのように指揮し、あすの1試合をどのような運用で乗り切っていくのか。先発・武藤の投球はもちろんのこと、ベンチの采配から目が離せない。
8月10日(月)の予告先発
【セ・リーグ】
DeNA(武藤祐太)- 阪神(岩貞祐太)
<横浜 18時00分>
広島(九里亜蓮)- 中日(小笠原慎之介)
<マツダスタジアム 18時00分>