ヤクルト・村上は初受賞
プロ野球セ・パ両リーグは12日、6・7月度の『大樹生命月間MVP賞』受賞選手を発表した。
パ・リーグからは、新天地の楽天で無傷の連勝を続けている涌井秀章投手が2016年3・4月以来となる4度目の受賞。涌井は西武時代とロッテ時代にも同賞受賞しており、同リーグでは初となる3球団での受賞。打者部門では、ソフトバンクの柳田悠岐選手が2018年5月度以来、6度目の月間MVP賞受賞となった。
一方のセ・リーグは、巨人の菅野智之投手とヤクルトの村上宗隆選手が受賞。菅野は2018年9・10月以来の7度目となり、村上はこれがプロ3年目で嬉しい初受賞となる。なお、受賞選手には大樹生命保険株式会社より賞金30万円とトロフィーが贈呈される。
【パ・投手】涌井秀章(楽天) ☆4度目
【パ・打者】柳田悠岐(ソフトバンク) ☆6度目
【セ・投手】菅野智之(巨人) ☆7度目
【セ・打者】村上宗隆(ヤクルト) ☆初受賞
パ・リーグ
▼ 投手部門
涌井秀章(楽天)
<成績>
6試合(37.1 回)5勝0敗 防御率2.89 奪三振41 自責点 12
☆ 6・7月度はリーグトップの5勝。
☆ 37.1回を投げ41奪三振で奪三振率はリーグトップの「9.88」
☆ 登板した6試合のうち5試合を2失点以内に抑える安定感のある投球でチームの好成績に大きく貢献した。
▼ 打者部門
柳田悠岐(ソフトバンク)
<成績>
37試合 打率.379 安打47 本塁打10 打点26 盗塁3
☆ 得点(38)、安打、三塁打(4)、塁打(92)、打率、出塁率(.506)、長打率(.742)の7部門でリーグトップの成績。
☆ 14本の殊勲安打(7先制打、4同点打、2勝ち越し打、1サヨナラ打)を放つなどチャンスで強さを発揮。
☆ 37試合中35試合で出塁を果たし、チャンスメークでも貢献。7月にはプロ野球最多記録に並ぶ月間32得点をマークした。
セ・リーグ
▼ 投手部門
菅野智之(巨人)
<成績>
6試合(42.2回)5勝0敗 防御率1.69 奪三振46 自責点8
☆ 先発として6試合に登板し、リーグトップの5勝(0敗)を記録。
☆ 3年連続6度目の開幕投手を務め、7回2失点の投球でプロ野球史上初の球団通算6000勝に華を添えた。
☆ 7月3日対中日1回戦で、わずか1安打に抑える圧巻の投球で2勝目を挙げると、7月21日の中日4回戦でも、3安打に抑え込み今季2度目の完封勝利を挙げた。
▼ 打者部門
村上宗隆(ヤクルト)
<成績>
35試合 打率.339 安打43 本塁打6 打点37 3盗塁
☆ リーグトップの37打点に加え、出塁率.441(リーグ2位)、43安打(リーグ5位タイ)、打率.339(リーグ4位)を記録。
☆ 7月に記録した月間31打点は、1991年6月に広沢克己氏が記録した29打点を上回り、球団の日本人選手新記録。
☆ 7月2日対広島2回戦(神宮)において、9回裏、5-5同点の場面でサヨナラ満塁ホームランを放つなど勝負強さを十分に発揮し、チームを2位(7月終了時点)に導く活躍を見せた。