指揮官のかつての本拠地で…
日本野球機構(NPB)は18日、あす19日の予告先発投手を発表した。
パ・リーグの今週の注目カードと言えば、首位・ソフトバンクと3位・ロッテの6連戦。初戦を迎える前の段階で両者のゲーム差は「2」。昨年の対戦成績で17勝8敗と大きく勝ち越したロッテがここでも強さを発揮するようなことになれば、優勝争いは一気に混沌としてくる。
そん中、両チームが2戦目の先発マウンドを託すのが小島和哉と大竹耕太郎。ともに名門・早稲田大出身の左腕であり、小島にとっては1学年上の先輩との投げ合いとなる。
浦和学院高時代にはセンバツの優勝投手となり、大学でも1年から主力として活躍した小島。2018年のドラフト3位でロッテに入団を果たし、ルーキーイヤーから10試合に登板。プロ初勝利を含む3勝(5敗)をマークしている。
今季はここまで8試合に登板して3勝4敗、防御率は4.80。良い時と悪い時の差がハッキリと出ており、勝ち負けが交互に来ている状態。ここでひとつ取り返し、まずは勝敗を五分に戻したいところだ。
一方の大竹は熊本の済々黌高から早稲田大を経て、2017年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。それでも1年目から支配下登録を掴み取って一軍で3勝(2敗)を挙げると、昨季は開幕からローテーションに入って5勝4敗。ただし、6月までに5勝を挙げたが、夏場以降は勝ち星を伸ばすことができず、悔しい形で戦いを終えている。
今季は出遅れたものの、8月13日のオリックス戦で初登板・初勝利をマーク。これからの巻き返しに期待がかかる中、2戦目が後輩との投げ合いとなった。
思えば、早稲田大を率いているのは元ロッテの小宮山悟氏。2019年の就任のため、2人が在学中に指揮を執っていたわけではないが、母校からプロの世界に羽ばたいた2人による投げ合いが、かつての自身の本拠地で繰り広げられるというのは感慨深いものがあることだろう。
早稲田の“先輩・後輩”対決を制するのはどちらか…。その勝敗が両チームの命運を握っていると言っても過言ではない。
8月19日(水)の予告先発
【パ・リーグ】
日本ハム(杉浦稔大)- 楽天(涌井秀章)
<札幌ドーム 18時00分>
ロッテ(小島和哉)- ソフトバンク(大竹耕太郎)
<ZOZOマリン 18時00分>
オリックス(田嶋大樹)- 西武(榎田大樹)
<京セラD大阪 18時00分>
【セ・リーグ】
巨人(C.C.メルセデス)- 阪神(オネルキ・ガルシア)
<東京ドーム 18時00分>
ヤクルト(原樹理)- 中日(福谷浩司)
<神宮 18時00分>
広島(野村祐輔)- DeNA(濱口遥大)
<マツダスタジアム 18時00分>