オリックス・山本由伸

◆ あと一本がでずに…

 オリックスは7月12日以来、勝ち星から遠ざかっているエースの山本由伸投手が先発し、約1カ月ぶりの白星を目指したが援護に恵まれず、チームも6連戦の頭を落とした。

 山本は初回から155キロ、156キロと、150キロ台のストレートで西武打線をねじ伏せていく。一方の打線も、2回に先頭の吉田正尚がライト前に運ぶと、続くT-岡田がフェンス直撃の適時二塁打を放って先制。その後も一死一三塁と、約1カ月半も勝ち星から遠ざかっている西武の先発・髙橋光成を攻めたが、連続三振に倒れるなど「あと1本」が出ない。

 山本は1-0と1点をリードして迎えた5回に、一塁手・ロドリゲスの失策絡みで失点。同点に追いつかれたが、7回までに西武の先発全員から三振を奪うなど、12奪三振1失点と好投したが、100球を超えた7回限りで降板。またしても白星はお預けとなったが、「ピンチの場面でも粘り強く投げることが出来た。なんとか最少失点で切り抜けられたところはよかった」と、一定の満足感を示した。

 ちなみにパ・リーグでの先発全員奪三振は、2014年の則本昂大(楽天)以来、6年ぶりの快挙となる。

 山本を下げたベンチは、8回からセットアッパーのヒギンスを投入したが、これが裏目に。一死後、外崎修汰にヒットで出塁されると、山本の前に全く良いところのなかった山川穂高にヒットでつながれ、最後は山本の前に3三振だったメヒアの2点適時打で勝ち越しを許してしまう。結局、オリックスは8回裏に西武の2番手・ギャレットを捕まえかけたが、ここでも「あと1本」が出ずに敗戦を喫した。

 試合後、西村徳文監督は「きょうは最初から、ここ何試合とは違うものを出してくれた」と山本を労うと、「(5回の)あそこのエラーは勿体なかった。一死、三塁なら点が入らなかったかもしれない」と、一塁ベースカバーに入った山本に送球ミスをしたロドリゲスのプレーを悔やんだ。

 打線については「チャンスは作るけど、そこでどうやって“1本”を出していくか。2回は最低もう1点は取らなきゃいけなかった」と振り返り、「あと1本」をチームの課題に掲げた。オリックスはこれで借金「15」。エースが復調しただけに、痛すぎる敗戦となった。

文=どら増田

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