● ヤクルト 4 － 8 巨人 ○
＜11回戦・神宮＞

　巨人の坂本勇人が本塁打を含む3安打をマークし、2試合連続で複数安打を記録した。

　『1番・遊撃』で先発出場した坂本は初回の第1打席、ヤクルトの先発・石川雅規が投じたインコースのスライダーをレフト線に運ぶ安打で出塁した。

　25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト－巨人戦』で解説を務めた野村弘樹氏は「坂本勇人のなかにスライダーが頭にあったんでしょうね。強振してこなかったですよね。センター返しを意識しながら、中に入ってきたのでそのまま振ってレフト線という感じでしたからね」と振り返った。

　続く3回の第2打席は、インコースのスライダーをレフトスタンド最前列に突き刺す第10号ソロを放った。野村氏は「インコースの低めのスライダー完璧なボールですよ。その前のインコースストレートをピクリともしませんでしたよね。8割方めつけはインコースにあるのかもしれませんね。ただちょっと打ち損じっぽくみえたんですけど、スタンドインしましたからね」と話した。

　5回一死走者なしの第3打席は、センター前に運ぶ安打で、猛打賞を達成した。野村氏は「悪い時はそんなに厳しいボールでもないのにポーンと見逃して三振したりというケースが時々ある。今日の坂本だけを見ると決して悪いとは思わないですね。今のはセンター前に飛んでいきましたけど、バットの先っぽなんですよ。あれが芯で捉えて右中間にいきだすと本物かもしれませんね」と復調までもう一歩と見ているようだ。

（ニッポン放送ショウアップナイター）