2020.09.02 18:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 2 | 終了 | 4 | 埼玉西武ライオンズ |
ZOZOマリン |
ハムストリングをつって5回で降板も…
ZOZOマリンで行われた2日のロッテ戦で移籍後2度目の先発登板を果たした西武の内海哲也投手が、5回を投げて2安打無失点という内容で移籍後初となる743日ぶりの白星を手にした。
初回、2回と先頭打者に四球を与える立ち上がりだったが、降板後に「全体的に粘り強く投げることができた」と振り返ったように、初回は併殺で、2回は走者を出してからの連続三振で自ら出した走者を進ませなかった。
その後も「ファームで何度もバッテリーを組んでいたので、自分のいいところを引き出してうまくリードしてくれた」と感謝した“女房役”柘植世那とのコンビでロッテ打線を翻弄。最速139キロ直球やチェンジアップ、カーブなどを交えたピッチングで4回まで無安打無失点と試合を作った。
5回二死からボテボテの当たりを捕球しきれず菅野剛士に内野安打を許し、そこからの連打で二死ながら一三塁のピンチを背負ったが、最後は和田康士朗を三邪飛に仕留め無失点で切り抜けた。5回で75球と余力を残していたが、両足のハムストリングをつったこともあり、この回限りで降板。内海は「先発投手として次はこのようなことがないようにしたい」と気を引き締めた。
「打者陣と後を投げた投手陣に感謝」
すると6回表、一死後に外崎修汰が「内海さんが頑張っていたので、何とか援護ができるよう、とにかく必死でした」と意表を突いたセーフティーバントで出塁し、盗塁で得点圏へ。さらにメヒアの右飛で三塁へタッチアップすると、強肩マーティンの送球がそれてカメラマン席へ。テイクワンベースとなり、西武が先制した。
その裏、内海の後を受けた森脇亮介が三者連続三振でリズムを作ると、7回には木村文紀のソロで加点。7回裏に登板した平良海馬の乱調で1点差に詰め寄られ、なおも一死満塁とピンチを一打逆転のピンチだったが、緊急登板となったルーキーの宮川哲が見事な火消しを見せた。
結局、8回表に今度はロッテ救援陣の乱調によって2点を加えた西武がリードを守り切って粘り勝ち。移籍後初白星を手にした内海は「素直にうれしいですけど5回しか投げていないのでバッター陣と後を投げたピッチャー陣に感謝したい」とコメント。立ち上がりの悪さを反省しつつ、「回を追う毎に調子も良くなってきて5回しか投げられなかったけど良かったです」と振り返った。
試合後、指揮官には「(勝ち投手の権利を守った)宮川に感謝しろよと言われました」と笑顔を見せ、約2年ぶりの白星に「去年、人的補償で入って期待されて何も活躍できず、登板できず辛い思いばかりしてきたのでようやく勝てたなと」と語ると、「与えられた試合でベストを尽くしてようやく貢献できたのでこれを何回も続けられるように頑張りたい」と次回の登板を見据えた。
通算134勝目を手にしたベテラン左腕は「ようやくライオンズの一員になれたと思います。これから活躍できるように頑張っていきます」と言葉をかみしめた。