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大波乱のパ・リーグ最多勝争いに、新たな刺客…?

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西武・平井克典

誰が予想できた…?


 9月に入り、プロ野球も全チームが60試合以上を消化。例年であれば“クライマックスの9月”だが、今季に関してはここがシーズンの折り返し地点となる。

 タイトルレースの話をするのは少し気が早い気もするが、今回取り上げたいのが「パ・リーグの最多勝争い」について。異例の2020年シーズン、パ・リーグのハーラーダービーの現状をまずご確認いただきたい。


▼ パ・勝利数ランキング
1位 8勝:涌井秀章(楽天)
2位 6勝:石川柊太(ソフトバンク)
3位 5勝:上沢直之(日本ハム)
3位 5勝:杉浦稔大(日本ハム)
3位 5勝:則本昂大(楽天)
3位 5勝:平井克典(西武)
3位 5勝:千賀滉大(ソフトバンク)
3位 5勝:石川 歩(ロッテ)
3位 5勝:バーヘイゲン(日本ハム)
3位 5勝:美馬 学(ロッテ)


 最も勝ち星を稼いでいるのが、今季から楽天に移籍したベテランの涌井秀章。

 開幕から8月19日の日本ハム戦まで破竹の8連勝を記録。ここ2戦は勝ちから遠ざかっているものの、いずれの試合も大崩れせずに試合を作っており、依然として好調をキープしている。


 その涌井を追うのが、ソフトバンクの7年目右腕・石川柊太。

 昨季は故障に悩まされてフルシーズン活躍することができなかったが、今季は先発として9試合に登板して6勝負けなし。安定した投球を続けて涌井を追いかけている。


 ともに実力のある投手ということは分かっていても、開幕前にこの2人が最多勝争いのワンツーにいることを予想できた人はなかなかいなかったのではないか。


本格的に先発へ…?


 そして、涌井・石川を追う大混戦の“3位勢”から抜け出しを図るのが、西武の平井克典だ。

 飛龍高から愛知産大、社会人のHonda鈴鹿を経て2016年のドラフト5位で入団したプロ4年目の28歳右腕。昨季は“神様、仏様”と呼ばれたレジェンド投手・稲尾和久氏の作ったリーグ記録を打ち破る81試合登板を記録するなど、フル回転でブルペンを支えた鉄腕として知られているが、9月3日のロッテ戦で今季2度目の先発に臨む。


 今季も当然ながら勝ちパターンの一角としてスタートするも、成長株の平良海馬や新助っ人のリード・ギャレットの活躍もあってリリーフが固まってきたこともあり、8月20日にプロ入り後初となる先発のマウンドへ。

 当初は「ブルペンデーだろう」という見方がほとんどだったが、右腕は安定した投球で5回を2安打、5奪三振で無失点という好投を披露。チームトップの5勝目を掴み、ファンを驚かせた。


 思い返して見ると、先発登板の直前はベンチにも入らない試合が続いていたことから、「ひょっとすると本格的に先発転向なのか…?」という推理も持ち上がったが、その後は8月25日と27日にリリーフで登板。

 やはり一夜限りの起用だったのか…と思いきや、やはり先発陣が手薄な事情もあって、もう一度まっさらなマウンドに登る機会が巡ってきた。


 もし3日の試合でも好投を見せて勝利を掴むことができれば、石川と並ぶ6勝目となってハーラー2位タイへと浮上。涌井・石川・平井という、より信じられないようなトップ3が出来上がる。

 新型コロナウイルスの影響から、ただでさえ異例だらけの2020年シーズン。優勝争いはもちろんのこと、波乱の様相を見せている個人タイトルレースからも目が離せない。


文=尾崎直也
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