石川が自身5連勝中
マリーンズは、4日から敵地・PayPayドームで首位・ソフトバンクと3連戦だ。
前カードの西武戦では1勝2敗と負け越したが、3日の試合はドラフト2位ルーキー・佐藤都志也がプロ初本塁打を含む2安打3打点、マーティンの2ホーマーの活躍もあり8-5で勝利。勢いを持って敵地に乗り込む。
ソフトバンクは昨季17勝8敗と勝ち越し、今季もここまで5勝3敗1分だ。初戦の先発・石川歩は、今季ソフトバンク戦に2試合に登板し、1勝0敗、防御率2.08。前回対戦した8月21日の試合では、7回を4安打3失点に抑え白星を手にした。
7月31日の楽天戦から5連勝中であることに加え、今季は11試合に先発して全て6イニング以上投げている。今夜も1イニングでも長く投げ、チームに勝利をもたらす投球に期待したい。
▼自身5連勝中の石川の投球成績
7月31日 6回 2失点(vs楽天)
8月 7日 7回 1失点(vsオリックス)
8月14日 6回 5失点(vs日本ハム)
8月21日 7回 3失点(vsソフトバンク)
8月28日 6回 3失点(vsオリックス)
マーティンが本塁打を放つと10連勝中
石川が現在自身5連勝中だが、打つ方ではマーティンが本塁打を放つと、8月2日の楽天戦以降、10連勝中だ。
ソフトバンク戦では、8月20日の2-4の10回二死一塁という場面で、値千金の同点2ランを放ち、チームはその後、暴投の間に二塁走者の鳥谷敬が生還しサヨナラ勝ちした。
石川が登板した試合でも、8月7日のオリックス戦、28日のオリックス戦では同点ソロに勝ち越し3ランと1試合2本塁打を放っている。石川がゲームを作って、マーティンが本塁打を放てば、勝利がグッと近づく。
▼8月以降マーティンが本塁打を放った試合の成績
【8月】
2日 ○7-6(vs楽天)
7日 ○6-3(vsオリックス)
8日 ○9-3(vsオリックス)
9日 ○4-0(vsオリックス)
11日 ○3-1(vs日本ハム)
13日 ○8-6(vs日本ハム)
20日 ○5x-4(vsソフトバンク)
28日 ○5-3(vsオリックス)
29日 ○5-1(vsオリックス)
【9月】
3日 ○8-5(vs西武)
唐川、ハーマン、益田が揃って投げれば負けなし
さらにさらに“不敗神話”でいえば、唐川侑己が今季初めて勝ちパターンの7回を投げた8月9日のオリックス戦以降、唐川、ハーマン、益田の3人が同時に登板した試合は6勝0敗1分と1度も負けがない。
3日の西武戦でハーマンと益田が失点したが、その前までの6試合は3人とも無失点に抑え、ソフトバンク戦ももちろん8月19日の試合で唐川、ハーマン、益田はいずれもスコアボードに0を入れた。
マリーンズの救援陣は開幕から1週間で投げる登板数、連投などしっかり管理されている。火曜と水曜は敗れたこともあり、今週は唐川、ハーマン、益田ともに登板数がここまで1試合。この3連戦では、彼らが投げる展開に持ち込みたい。
▼唐川、ハーマン、益田が揃って登板した試合
【8月】
9日 ○4-0(vsオリックス)
11日 ○3-1(vs日本ハム)
16日 ○6-5(vs日本ハム)
19日 △2-2(vsソフトバンク)
25日 ○8-4(vs楽天)
28日 ○5-3(vsオリックス)
【9月】
3日 ○8-5(vs西武)
大事な3連戦
敵地・福岡に乗り込んで、今日から大事な“首位攻防3連戦”。今後を占う意味でも、この3連戦を何が何でも勝ち越したいところ。井口資仁監督は、ソフトバンク戦に向けて「もちろん3つ勝ちにいきます。まずは最初。しっかりと入っていきたい」と意気込む。
現在首位・ソフトバンクとのゲーム差は「3.5」。残り15試合残すソフトバンクに、どれだけ勝利をモノにするかが重要になってくる。そのためにも、井口監督が話すように初戦を制し、マリーンズが有利な3連戦にしたい。
文=岩下雄太