2020.09.13 13:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 14 | 終了 | 6 | 北海道日本ハムファイターズ |
楽天生命パーク |
ピンチで中軸迎えるも「強い気持ちで」好救援
楽天の寺岡寛治投手(27)が13日、本拠地で行われた日本ハム戦に救援登板。荒れ模様の試合展開のなか、4回一死一・二塁から打者2人を抑える好リリーフを見せ、入団3年目にして嬉しいプロ初勝利を掴んだ。
この日は、3回終了時点で「9-6」と乱打戦の展開。楽天ベンチは、4回一死二塁から3番・西川遥輝に四球を与えたところで先発の岸孝之を諦め、寺岡を投入した。
目まぐるしくスコアが動くなか、寺岡にとっては一死一・二塁でいきなり4番・中田翔を迎えるタフな場面だったが、中田を外角のスライダーでニゴロに打ち取ると、続く5番・渡邉諒に対してはカウント3-1から146キロの直球で詰まらせ三ゴロ。岸の残した走者を一人も還さず、無失点で切り抜ける好リリーフを見せた。
楽天は5回から青山浩二、酒居知史、安樂智大、池田駿、津留崎大成がそれぞれ1イニングずつを無失点に抑える継投で反撃を許さず大勝。試合の流れを引き戻す好救援を見せた寺岡にプロ初勝利が記録された。
試合後、お立ち台に上がった寺岡は「率直に嬉しいです」とプロ初勝利に一言。「絶対抑えてやろうという強い気持ちでマウンドに上がらせていただきました。(中田は)今年ホームランを一番打っているバッターで緊張感はありましたが、強い気持ちで投げることができました」と、パ・リーグ二冠のスラッガーとの対戦を振り返った。
寺岡は東海大五高から九州共立大、社会人の九州三菱自動車、BCリーグ・石川を経て、2017年のドラフト7位で入団。一軍登板がないまま1年目を終えて戦力外通告を受け、2年目は育成契約で再スタート。昨季途中に支配下復帰し、今季は限られた登板機会で3試合(3回1/3)無失点と結果を残してきた。
3年目のシーズンで迎えたプロ5戦目、遠回りして掴んだ初勝利に、「あの頃本当に頑張ってよかった」と3ケタ番号を背負っていた育成時代を振り返り、「強心臓が僕の持ち味なので、それを全面に出していければと思います」と、さらなる活躍を誓った。