今後のドラフトも見据えた決断
楽天は30日、巨人から金銭トレードで獲得した田中貴也投手(28)の入団会見をオンラインで実施。前日にトレードが決定したばかりの田中貴は「まだ実感はあまりないですが、今日から楽天のリーグ優勝、日本一のためにやってやるぞという気持ちでいっぱいです」と意気込みを口にした
今回の移籍に関して、石井一久GM(ゼネラルマネージャー)は「現状では、足立選手、太田選手がケガをしているが、その手薄になったスポットを埋めるためだけに来ていただいたような浅はかな考えはない」と主張。負傷者が出た捕手の緊急補強というよりは、中長期的な視野に立っての獲得であることを強調した。
また、「チーム戦略として、今年のドラフトでは優先して獲得したいポジションもある」と指摘。来月26日に行われるドラフト会議を見据えた補強であることも明かした。その上で「打撃能力もあるし、捕手として大事な守備能力、特にスローイング能力は1.9秒台でコンスタントにしっかりと投げれてスローイングが安定している」と評価。今後の頑張りと成長次第では、一軍の主力として活躍できる選手との考えも示した。
田中も自身の持ち味に関しては「安定した守備力。特に捕ってからの送球の速さと正確性には自信があります」とコメント。「元気あるプレー、ガッツあるプレーでチームを引っ張っていけるように頑張っていきたい」と語りつつ、「元気も大事ですけど結果も出せるように、そこを一番に求めて頑張りたいと思います」と、一軍での活躍を誓った。
ファームでは2017年から3年連続で60試合以上に出場し、2018年には打率.308(130-40)をマーク。今季は40試合に出場して打率.234、4本塁打、12打点の成績を残している。