2020.09.30 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 5 | 終了 | 0 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
チームは5カード連続の勝ち越し
オリックスの増井浩俊投手が30日の西武戦に先発登板し、毎回のように走者を背負う展開ながら6回無失点の粘投で約4年ぶりとなる先発での白星を手にした。
今月17日の楽天戦以来の登板となる増井は、初回、2回と先頭打者に出塁を許しながらも無失点で切り抜けると、打線が2回に四死球で無死一二塁とし、ロドリゲスの適時二塁打で先制。さらに杉本裕太郎の内野ゴロの間に1点を加え、3回には西武のミスから吉田正尚が犠飛、さらにジョーンズの約1カ月ぶりとなる11号ソロでリードを広げた。
増井は5四球という内容ながら6回を84球、無失点に抑えて降板。その増井は「四球でランナーを出してしまったり、毎回の様にランナーを背負いながらのピッチングになってしまい、内容にはそんなに納得できていません。ただ、みやび(松井雅)がうまくリードしてくれ、バックが難しい打球を捕ってくれたりと、6回を0で抑えられたことは良かった」とチームメイトに感謝した。
4年ぶりとなる先発としての白星には、「チャンスをもらい続けていたので、結果に繋げられて良かった」と感慨深い表情を浮かべ、「リリーフで上手くいかなくて、先発でも結果を出せてなかったので、何とかチームを勝たせたかった。点を取ってもらってからは頑張ろうと思いました」とコメント。ファンの拍手に応えると、「もっとチームに恩返ししていきたい」と力強く語った。
中嶋聡監督代行は「先頭からいきなり四球ですからね。あらっ?って思ったんですけど、そこから立て直して、雅がいいリードをしてくれまして、上手い力の抜かし方というか、そういう点ではよく引っ張ってくれたと思います」と女房役を評価。84球での降板に関しては、「二軍での球数と、一軍の球数は全然違うと思いますし、バテるのは仕方ない」としつつ、その中で6回まで投げたことを評価し、「またペースを掴むんじゃないかな」と今後の登板にも期待を寄せた。
2試合連続の完封リレーで3連勝としたオリックスは、これで5カード連続の勝ち越し。シーズン終盤に入り、着実に勝ち星を重ねているが、中嶋監督代行は「まだ出来る」と選手たちのさらなる“伸び代”を確信している。
文=どら増田