2020.10.01 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 6 | 終了 | 7 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
● オリックス 6 - 7 西武 ○
<21回戦・京セラドーム大阪>
ここ2戦続けて完封負けを喫していた西武打線が奮起。オリックス3連戦・3連敗はどうにか回避した。
3回、一死一塁からキャプテンの源田壮亮が相手先発・田嶋大樹の初球を見事にとらえ、ライトスタンドに運ぶ今季1号の2ランで先制。実に22イニングぶりとなる得点を刻むと、続くコーリー・スパンジェンバーグも変化球を完ぺきに弾き返し、センターバックスクリーンまで運ぶ12号ソロ。2者連発で3-0と主導権を握る。
しかし、4回まで無失点と好投を続けた今井達也が5回につかまる。先頭の安打に味方の失策なども絡んで一死満塁のピンチを招くと、大城滉二の2点適時打と吉田正尚の適時打であっという間に3-3。試合を振り出されてしまう。
なおも満塁からスティーブン・モヤの内野ゴロは、一塁手のエルネスト・メヒアが先にファーストベースを踏んでからホームへと投げたため、本塁のクロスプレーはセーフ。これで3-4と試合をひっくり返されてしまった。
今井は6回、先頭の大下誠一郎に安打を許したところで降板。2番手の平井克典につなぐも、一・三塁のピンチから伏見寅威に犠飛を許して失点。3-5とリードを広げられてしまう。
それでも、打線は7回に代打で登場した森友哉がフルカウントからの139キロ速球をフルスイングでとらえ、ライトスタンドに叩き込む7号ソロ。悩めるリーグMVP男のひと振りで反撃の狼煙を上げると、8回に再び打線が奮起する。
3番手のタイラー・ヒギンスに対し、一死からメヒアがフェンス直撃の二塁打を放ってチャンスを作ると、ベテラン・中村剛也のレフトへの安打で代走・山野辺翔が二塁から生還。5-5と試合を振り出しに戻すと、二死三塁となってから、この日は7番で出場していた山川穂高が23号の勝ち越し2ラン。打った瞬間それと分かる一発をレフトに放り込み、7-5と逆転に成功した。
リードを奪った8回は平良海馬が制球に苦しみながらも無失点で抑え、9回はストッパーの増田達至がT-岡田に一発を浴びながらも、リードは死守して7-6の勝利。先制から逆転されながらもひっくり返し、西武が同一カード3連敗を阻止した。
なお、逆転直前の7回裏を投げていたのは、ドラフト1位ルーキーの宮川哲。ピンチをつくりながらも無失点に抑える力投で8回の逆転劇を呼び込み、うれしいプロ初勝利を掴んでいる。
連敗ストップはもちろんのこと、不振に苦しむ森や山川に一発が飛び出し、さらに奮闘するルーキーの初勝利などなど、チームにとっては実り多き一戦に。
10月戦線、パ・リーグ王者の逆襲が見られるか。まずは初日、良いスタートを切った。
文=尾崎直也
<21回戦・京セラドーム大阪>
ここ2戦続けて完封負けを喫していた西武打線が奮起。オリックス3連戦・3連敗はどうにか回避した。
3回、一死一塁からキャプテンの源田壮亮が相手先発・田嶋大樹の初球を見事にとらえ、ライトスタンドに運ぶ今季1号の2ランで先制。実に22イニングぶりとなる得点を刻むと、続くコーリー・スパンジェンバーグも変化球を完ぺきに弾き返し、センターバックスクリーンまで運ぶ12号ソロ。2者連発で3-0と主導権を握る。
しかし、4回まで無失点と好投を続けた今井達也が5回につかまる。先頭の安打に味方の失策なども絡んで一死満塁のピンチを招くと、大城滉二の2点適時打と吉田正尚の適時打であっという間に3-3。試合を振り出されてしまう。
なおも満塁からスティーブン・モヤの内野ゴロは、一塁手のエルネスト・メヒアが先にファーストベースを踏んでからホームへと投げたため、本塁のクロスプレーはセーフ。これで3-4と試合をひっくり返されてしまった。
今井は6回、先頭の大下誠一郎に安打を許したところで降板。2番手の平井克典につなぐも、一・三塁のピンチから伏見寅威に犠飛を許して失点。3-5とリードを広げられてしまう。
それでも、打線は7回に代打で登場した森友哉がフルカウントからの139キロ速球をフルスイングでとらえ、ライトスタンドに叩き込む7号ソロ。悩めるリーグMVP男のひと振りで反撃の狼煙を上げると、8回に再び打線が奮起する。
3番手のタイラー・ヒギンスに対し、一死からメヒアがフェンス直撃の二塁打を放ってチャンスを作ると、ベテラン・中村剛也のレフトへの安打で代走・山野辺翔が二塁から生還。5-5と試合を振り出しに戻すと、二死三塁となってから、この日は7番で出場していた山川穂高が23号の勝ち越し2ラン。打った瞬間それと分かる一発をレフトに放り込み、7-5と逆転に成功した。
リードを奪った8回は平良海馬が制球に苦しみながらも無失点で抑え、9回はストッパーの増田達至がT-岡田に一発を浴びながらも、リードは死守して7-6の勝利。先制から逆転されながらもひっくり返し、西武が同一カード3連敗を阻止した。
なお、逆転直前の7回裏を投げていたのは、ドラフト1位ルーキーの宮川哲。ピンチをつくりながらも無失点に抑える力投で8回の逆転劇を呼び込み、うれしいプロ初勝利を掴んでいる。
連敗ストップはもちろんのこと、不振に苦しむ森や山川に一発が飛び出し、さらに奮闘するルーキーの初勝利などなど、チームにとっては実り多き一戦に。
10月戦線、パ・リーグ王者の逆襲が見られるか。まずは初日、良いスタートを切った。
文=尾崎直也