2020.10.03 14:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 3 | 終了 | 5 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
前日に続く打線の課題に指揮官は……
オリックスが球団ワーストタイの17残塁、打線は14安打を放ちながら3得点にとどまり、9安打5得点の楽天に敗れた。これで3連敗となり、5カード連続で継続していたカード勝ち越しもストップした。
オリックス先発の張奕は初回、楽天の5番ロメロの頭部に死球を与え、2/3回、17球、2安打、無失点で退場。その裏、モヤの7号2ランで先制し、2番手として緊急登板した齋藤綱記が奮闘するが、3回に入って浅村栄斗に29号2ランを、銀次には適時二塁打を打たれて逆転を許す展開に。さらに5回にオリックスの3番手・金田和之から、辰己涼介が8号ランニングホームランを放ち加点した。
オリックス打線は3回、5回、6回、7回と満塁のチャンスを4度も作るが、楽天投手陣の踏ん張りの前にいずれも無得点。最終回に福田周平が適時打を放つが、最後はブセニッツが代打の小田裕也を遊飛に打ち取りゲームセット。オリックスが3-5で敗れ、楽天との通算成績も8勝8敗1分けの五分となった。
試合後、中嶋聡監督代行は「完全に予期せぬことなんで…初回はキツイですね。初回にどうピッチャーを回すのかでいっぱいいっぱい。キツかったです」と、張の危険球退場による対応を振り返った。
3回の浅村の一発については「一番慎重に投げなきゃいけないところ…まあよく投げてくれてるんですけど。あそこだけは絶対に避けて欲しいところでした。よく投げてくれた分、勿体なかったなぁって思いますね」と緊急登板の齋藤を庇いながら、悔しさを滲ませた。
あと1本に泣いた打線に関しては「どういう絞り方をするのか? どんなバッティングをするのか? その全てにおいて、みんなで課題としてやっていかなきゃいけない。それに対して僕らもアドバイスを入れることもあると思いますし、選手個人で狙ってることもあるでしょう。それが噛み合って、初めて勝てるチームになる。全くチャンスがないわけじゃなく、しっかりそういうチャンスを作って、最後ピンチの時にどうやっていくのかを考えていかなきゃいけない。本当に大きな課題だと思うので、取り組んでいきたい」とコメント。チーム全体の課題として取り組んでいくことの重要性を口にした。
最後には「明日は宮城がいらんプレッシャーがかからんぐらい打線が点を取ってくれるでしょう」と語り、4日に先発するドラフト1位の高卒ルーキー宮城大弥を、打線が援護する形になることを期待した。課題をチーム全体で共有するところが、中嶋監督代行体制のスタイルなだけに、今年の課題は今年のうちにクリアしておきたい。
文=どら増田