2020.10.04 13:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 8 | 終了 | 1 | 埼玉西武ライオンズ |
ZOZOマリン |
投手陣に球数を投げさせ四球
“投手に球数を投げさせ四球で出塁”、“足を絡めた攻撃”、まさに今季数多く見せてきた“攻撃”が凝縮された試合となった。
0-1の初回、三者凡退に終わったが、西武の先発・松本航に対し1番の荻野が7球を投げさせ中飛、3番・菅野剛士も二ゴロに倒れるも8球投げさせた。2回も4番・安田が中飛も6球、そして二死走者なしから福田秀平が2ボール1ストライクからの4球目のストレートをマリーンズファンの待つライトスタンドに第5号ソロを放ち、同点に追いついた。
3回は打ち取られたが、先頭の藤岡裕大が6球、荻野が6球投げさせ、二死走者なしからマーティンが粘りに粘って9球目に四球を選ぶ。続く菅野も四球で一、二塁とし、安田が1ボールから外角のストレートを左中間に弾き返す、2点適時二塁打で勝ち越した。
なお二死二塁と好機が続き、井上晴哉が1ボールから2球目のカットボールを適時二塁打で、この回3点を挙げた。3回までに西武・松本に対し78球、5回を終えた時点で110球投げさせ降板させた。松本から3安打しか打てなかったが、5つの四球を選び、3本の安打がいずれも得点に繋がった。
4-1の6回は2番手・中塚駿太に対し、福田秀平、中村奨吾の連続四球で一、二塁とすると、田村龍弘がきっちりと送り、続く藤岡裕大が適時打、荻野が犠飛で2点を追加した。
▼ 3回の攻撃(投手:松本)
(打席結果/投げさせた球数)
藤 岡:見三振/6球
荻 野:二ゴロ/6球
マーティン:四球/9球
菅 野:四球/6球
安 田:適時二塁打/2球
井 上:適時二塁打/2球
福田秀:一ゴロ/4球
▼ 6回の攻撃(投手:中塚)
福田秀:四球/6球
中村奨:四球/5球
田 村:犠打/2球
藤 岡:適時打/4球
荻 野:犠飛/3球
マーティン:二ゴロ/4球
8回は“足を使った攻撃”で得点
3回と6回の得点が“四球”からだったが、8回は“足を絡めた”攻撃だった。
6-1の8回、先頭の福田秀が右安で出塁すると、5点リードもここまでリーグ3位の21盗塁を決める和田康士朗を代走に送る。その和田が足で魅せる。続く中村奨の三塁へのゴロで、三塁・スパンジェンバーグが二塁へ送球するが、和田の足が先に二塁ベースに着きセーフ。
田村龍弘の左安で満塁とすると、藤岡がセンターへのフライで三塁走者の和田がホームイン。さらに二塁走者の中村、一塁走者の田村もタッチアップで進塁した。“次の塁を狙う積極的な走塁”がいき、代打・角中勝也がライト前に弾き返す適時打を放った。
この日は7安打、7四球で8得点を選び大勝したマリーンズ。井口監督は「今日もしっかり四球を7つ。そんなに打てていない中で、四球が出たのは良かったと思います」と振り返った。
残り28試合。試合後に岩下大輝、チームスタッフが新型コロナウイルス陽性判定が球団から発表されたが、この日見せた攻撃のようにチーム一丸となって、リーグ突ッパ!を目指し戦っていきたい。
文=岩下雄太