受賞驚きもリーグ2冠
日本野球機構(NPB)は7日、「大樹生命月間MVP賞」の9月度受賞者を発表。パ・リーグ打者部門は楽天の浅村栄斗選手(29)が受賞した。
同選手の月間MVP受賞は、西武時代の2016年8月度以来4年ぶり4度目。札幌市内でオンライン会見に出席した浅村は、「まさか自分が選ばれると思ってなかったので率直に嬉しいです」と、驚きとともに喜びの思いを口にした。
浅村は月間打率.271(96-26)ながら、本塁打10がリーグダントツで、打点21も中田翔(日本ハム)と並んでトップタイの好成績。勝利打点は「5」を数え、ここ一番でチームを勝利に導く勝負強い打撃が光った。
タイトル射程圏内も「勝つだけ」
浅村は自身の月間成績について、「打率に関しては満足行くような成績じゃないですけど、ホームランと打点については、チームにとって貢献できる一本というのを打てていたのかなと思います」とコメント。
9月に量産した本塁打と打点に関しては、シーズンを通しての個人タイトル2冠も射程圏内に捉えているが、「獲りたい気持ちもありますけど、やっぱりチームが勝った上でついてこれば一番嬉しい」と、あくまでチームの勝利が念頭にあることを強調した。
今シーズンも残り30試合を切り、逆転CS進出を目指すチームにとっては、今後も主砲のバットに期待したいところ。浅村本人も自身のバットがチームの命運を握っている自覚は十分だ。
「いいところで自分が打つのが大事だと思うし、ここ最近ずっと足を引っ張ってきてるので…。なんとか一日一本いいところで打つというのを目標にして、とにかく“勝つこと”だけを意識してやりたい」と、シーズン最終盤の戦いを見据え言葉に力を込めた。
犬鷲軍団のラストスパートへ、10月戦線も背番号3から目が離せない。