プロ野球の新たな楽しみ方
スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が6日と13日、複数の注目試合を一画面で同時視聴できる『BASEBALL ZONE』という新番組を配信した。
6日の放送では、解説にヤクルトや日本ハム、阪神などで活躍した野口寿浩さんを迎え、同日に行われた5試合中4試合を画面に映しつつ、それぞれの注目シーンをザッピングしながら場面場面を解説する形でプロ野球の新たな楽しみ方を提示した。
放送終了後、取材に応じてくれた野口さんも「試合の流れがつかめないから(解説としては)難しいところもあるけれど、画面が切り替わったところの対戦を純粋に楽しむことができました」と語り、「色々なところの良いシーンをピックアップして見れて、すごくおもしろかった」と、良いとこ取りの3時間余りを笑顔で振り返った。
よりどりみどりのエースたち
この日は、巨人・菅野智之投手の開幕13連勝がかかった試合ということもあり、巨人-DeNA戦を中心に、西武・髙橋光成投手とソフトバンク・千賀滉大投手や、ロッテ・石川歩投手とオリックス・山本由伸投手による“エース対決”など見どころが盛りだくさん。その中でも野口さんが注目していたのが菅野智之投手のピッチングだった。
その菅野について野口さんは「菅野にしては、調子は良くなかったと思いますけど、それを勝ちに持っていくのだからさすがだなと思います」と評価。失点場面などは「ストライクとボールの差がはっきりしてしまったところもあるし、先頭打者に四球を与えてからの失点だったり、“らしさ”で言えば“らしくはない”ピッチングだった」と振り返った。
それでも「追い越されることがなかった。チームが勝つチャンスをそのまま維持していくわけだからさすがですよね」と続け、要所を締めて開幕13連勝を成し遂げた球界のエースに賛辞を送った。
そんな中、野口さんが見ていた中で「抜群だった」と評したのが、オリックスの山本由伸投手。「完璧だったと思います。140キロ半ばのフォークもあり、カーブの使い方も絶妙だった」と、粘り強いロッテ打線を8回2安打無失点に抑えた投球内容をべた褒め。今後の日本球界を背負って立つ若き右腕に熱視線を送っていた。
最終盤だからこその面白味
そんなプロ野球も残り20試合を切り、いよいよ大詰め。リーグ制覇へのカウントダウンと共に注目を集めていきそうなのが「タイトル争い」だ。野口さんも「トップにいるふたりのどちらがとっても球団として久々のタイトルなので注目している」と、阪神の大山悠輔選手と巨人の岡本和真選手が中心となって争っているセ・リーグの本塁打王争いを注目ポイントに挙げた。
また、パ・リーグは「クライマックスも1位対2位はある。もちろん2位から勝ち上がる可能性も十分にあるので楽しみ」と、選手が徐々に復帰してきたロッテや状態を上げてきたソフトバンンクの動向、そしてまだ確定していない順位争いからも引き続き目が離せない。
そんな中、DAZNでは10月20日(火)に再び『BASEBALL ZONE』を配信。解説に多村仁志さんを迎え、全6試合の見どころや、選手談話などの最新情報、勝負の分かれ目になりそうなポイントの解説などを提供する。白熱する2020シーズン最終盤戦を楽しむ、“新たな形”に注目だ。
<今後の配信予定日>
10月20日(火)18:00~21:00
解説:多村仁志、実況:石黒新平