残る近鉄戦士は燕のふたり
巨人は19日、岩隈久志投手(39)が今季限りで現役を引退すると発表した。2018年オフに巨人に加入し、ここ2シーズンは一軍登板なし。最後は故障に悩まされて、現役生活に別れを告げることになった。
岩隈は堀越高から1999年のドラフト5位で近鉄に入団。2年目の2001年に一軍デビューし、開幕投手を務めた2004年には当時の日本記録となる開幕戦から12連勝を記録。2005年から新球団・楽天のエースとして活躍し、2008年には21勝を挙げて、沢村賞・リーグMVPなど、個人タイトルを総なめにした。
海外FA権を行使して2012年からMLB・マリナーズに移籍し、2015年には日本人投手として野茂英雄氏以来となるノーヒットノーランを達成するなど、メジャー通算63勝をマーク。2017年秋に右肩を手術し、昨季から巨人に加入していた。
しかし、日本球界復帰後は手術した右肩も含めて状態が上がらず、公式戦登板は昨季のファーム2試合のみ。今季は一二軍通じて公式戦登板がなかった。
これで2004年に消滅した近鉄バファローズの戦士がまたひとり引退…。残る現役選手はヤクルトの近藤一樹投手(37)と坂口智隆選手(36)の2人となった。